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October 13, 2006

ニュース転載(2006.10.13)

十勝毎日新聞(Web版)より転載


「帯広・岩見沢」で存廃判断


砂川市長 単独開催は否定
 【旭川】ばんえい競馬を開催している旭川、帯広、北見、岩見沢の4市長会議が、13日午後6時から旭川市役所で開かれ、同競馬を運営する北海道市営競馬組合(4市で構成)の解散と全債務の均等負担による清算を確認、解散後の処遇については20日の同組合正副管理者会議に結論を持ち越した。「帯広・岩見沢の2市集約」で存続するか、合意しない場合は廃止の方向。砂川敏文帯広市長は14日午前、十勝毎日新聞社の取材に対し「1市開催は考えていない」とし帯広単独開催を否定、存続する場合は岩見沢との2市集約に限られることを示唆した。(高田敦史、小林祐己)

20日に結論

4市長会議に臨む砂川敏文市長(左)と菅原功一旭川市長
 砂川市長は13日の会議で「条件が整えば開催したい」と存続を主張、条件については(2市による)開催体制の整備、競馬場の使用料減額を挙げた。砂川市長は「将来存続できるとしたら帯広・岩見沢のパターンと分かり、4市長で合意した。(岩見沢が受け入れるかどうかは)分からない」とした。

 会議では、7日に道市営競馬組合(管理者・菅原功一旭川市長)の改革検討プロジェクトチームが示した答申内容について協議。(1)2市集約で検討(2)現行組合は解散し債務は4市で負担-など、答申内容の大筋を確認。ただ2市開催が可能かどうかの判断は、20日の正副管理者会議に結論を持ち越した。

 菅原市長は債務の負担割合について4市均等とする考えを明言。組合によると現在、確定している債務は累積赤字31億円に残存リース料、職員の退職金などを合わせた約41億円。帯広市の負担は最低でも10億円を超えることがほぼ確実となり、今後、財源などをめぐって市議会を交えた議論が本格化する。

存続へ唯一の道は「2市開催」
岩見沢の決断カギ
 13日の4市長会議では、ばんえい競馬存続の可能性は事実上、帯広・岩見沢の2市開催に絞られた。競馬場などの使用料減免に加え、岩見沢の決断が帯広開催に向けての「前提条件」。残り1週間での、両市間の調整の行方が注目される。

 会議では改革検討プロジェクトチーム答申の2市集約3パターンについて、帯広・旭川は収支面などから厳しいと見た。答申で最も収支予測が良かった帯広・北見に関しては「(売り上げ確保には)道央、道東のマーケット両方が必要。1年目は道央のファンも買ってくれるかもしれないが、その後は難しい」との見解が示された。

 当初は「1市、3市開催もありうる」との見方もあったが、4市長間では「あくまでも2場開催の可否を話し合う場」とし否定。残る「帯広・岩見沢」が、4市で決める競馬存続の唯一の道という方向性になった。

 最大のばん用馬生産地・十勝では単独開催を期待する意見もあるが、砂川市長は14日、考えていないことを明言。市議会内にも単独開催を主張する声がある半面、「規模を縮小しての開催は馬のやりくりなど課題が多い」「帯広だけでは売り上げ確保が厳しい」との意見が強まっていた。

 関係者によると、岩見沢市長は議会対応の必要性などから態度を明確にしておらず、砂川市長も「(岩見沢市の判断は)全く分からない」とする。

 帯広・十勝のばん馬の将来は市だけでは解決できない要因に左右されることになったが、議会筋には「本当に存続を願うのなら、砂川市長自身がしっかりした覚悟を持って岩見沢と折衝すべき」との指摘が上がっている。
(小林祐己)


北海道新聞(Web版)より転載

ばんえい廃止か「帯広・岩見沢」  2006/10/14 08:07

 【旭川】巨額の赤字を抱え危機的な状況に陥っているばんえい競馬について、北海道市営競馬組合(管理者・菅原功一旭川市長)を構成する旭川、帯広、北見、岩見沢の四市長は十三日、旭川市で来年度以降の存廃について協議した。同組合改革検討チームが示した帯広を軸とする二市集約案のうち、帯広・旭川の組み合わせについては減免条件が整わないことが報告され、「帯広・北見」は売り上げが不安視される見解が示されたことから、来年度以降は廃止か、「帯広・岩見沢」開催のいずれかの可能性が高まった。また、現在四市で構成している組合の解散を決めた。

 協議終了後、菅原市長は「二十日に各市の結論を持ち寄って、最終結論を出すことを確認した」と述べ、議論をこれ以上先延ばししないことを明らかにした。

 出席者によると、二市集約案の中の報償費40%削減については調騎会が同意し、競馬場使用料減免は北見と岩見沢両市が了承したものの、旭川市からは競馬場所有者が難色を示していることが報告された。また、旭川の民間所有の場外馬券売り場については使用料の減免が確認されておらず、帯広はこの結果も踏まえて検討するとした。

 帯広・北見の組み合わせについて、神田孝次北見市長は、開催地が道東に偏った場合、売り上げが落ちる不安を示した。

 この結果、収支面から「帯広・旭川」の可能性は極めて低くなり、「帯広・北見」も微妙になった。一方、帯広は競馬場使用料減免などの条件が整えば存続への意欲を示し、岩見沢は議会の意見も尊重しなくてはならないとして、態度は明確にしなかった。組合の解散ではすべての債務を清算し、四市が均等に負担することも合意した。二市開催で存続する場合は、新たに組合を立ち上げる。


スポーツニッポン(Web版)より転載

帯広市は意欲も ばんえい存廃結論先送り

 約31億円の累積赤字を抱えるばんえい競馬の存廃を検討するため、これまで同競馬を開催してきた旭川、帯広など4市の市長らが13日夜、旭川市内で会談した。帯広市が引き続き開催することに意欲を示したが、結論は先送りされた。

 協議には岩見沢、北見両市長も出席し、4市での開催の中止や、競馬を運営する北海道市営競馬組合の解散と赤字の清算を確認。2市に減らし存続する改革案を検討し、帯広市が「条件が整えばやりたい」と意欲を示した。4市は20日までに結論を出し、正式発表する予定。

 組合解散に伴う赤字清算は、累積赤字と未払いの機械リース料などの計約50億円以上を、4市で均等負担する。

 同競馬組合などでつくる改革検討チームは、冬季に開催できる施設を備えた帯広市と、別の1市を組み合わせた2市開催案の収支試算を提示。人件費や賞金など経費の大幅削減で、組み合わせによっては黒字化できるとした。
[ 2006年10月13日 22:12 速報記事 ]

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