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October 10, 2006

世界唯一であるが故に(その2)

わたしがばんえい競馬を観るようになって10年半になるわけですが。
ばんえい競馬の大きな弱点の1つが「中央競馬とリンクしていない」であるということが,これまで痛いほど感じてきた感想です。
平地競走の地方競馬とJRAの間にはいろいろと繋がりがありますよね。馬の行き来があってJRA2歳認定競走での賞金補助もあるしダートグレード競走もあるし,たまに武豊もやってくる(笑) でも,ばんえい競馬はそれが無かった。まあそれは「競馬の性質が違う」ためなので仕方ないといえば仕方ないのですが,「ばんえい競馬が世界で唯一」であるが故に,他主催者(とりわけJRA)との協調がとりにくいという一例だと思うんです。

そして,それらの「目に見える繋がり」だけではなく「情報量の圧倒的な多寡」というのもばんえい競馬が抱える大きなハンデだと考えまております。
いやほんと,中央競馬のファンって幸せですよ。何せ情報が山のように溢れている。一般のマスメディアでも日常的にニュースが流れ,黙っていても情報が手に入るんですから。レース予想だって過去の成績だって競走馬の血統だって,調べようと思ったらあっという間。そして,その中央競馬と繋がっている地方競馬や海外の競馬という平地競走全般についても,その垣根が低くなるにつれて情報がどんどん手に入るようになっています。
この「平地競走とばんえい競馬の情報量」の違いは結構致命的なのかな,と。
例えばの話。「JRAでちょっと競馬に興味を持ったファン」がはじめて地方競馬の競馬場に出かけたとしても,それほどとまどいもなくレースを楽しめると思うんです。日頃見慣れたサラブレッドが楕円形のトラックで速さを競うという基本は変わらないし,馬の名前は知らなくても血統欄に書かれている父馬には覚えがある。レースによってはJRAで走っていたのを見たことのある馬や騎手が出てくるので,ちょっと安心したり。
でも,ばんえい競馬だけはその「(平地競走的な)常識」が一切通用しない。ばんえい競馬に関するよく聞く話として「何を根拠に予想したらいいのか分からん」とか「予想紙の馬柱を見ても暗号にしか見えない」とかいうのがありますが,さもありなん,という気がします。だって,自分も初めてばんえい競馬観たときにはそう思いましたから。
そして,その「違い」について知ろうにも,参考とすべきもの(書籍やTV,Web等)が圧倒的に少ない……。

自分が拙サイトを作っているのは,この「情報格差」をほんの少しでも埋めるための役に立てたら,というのがありまして……。初めてばんえい競馬を観に行った時,馬柱の血統欄を見てびっくりしました。父は「マルゼンSH」「ジアンデユマレイ」「松の竜」,母では「偉出夢六世の一の一」なんてのも。およそ競走馬の父母とは思えない名前にカルチャーショックを受けました(笑) もちろん,ハイスピードやマツノコトブキのような「いわゆる普通っぽい」名前もありましたが,当然その父馬がどんな馬なのか分からないのでチンプンカンプン。全然イメージが沸かなかったんですよね。もし,その父親がどんな馬かが分かったら,その『チンプンカンプン』度が低くなるかな? と。
「マルミシュンキの勝ちレースを見てばんえい競馬に興味を持った人なら,その父コーネルトップがどんな馬か知りたくなるよね」というニーズ(少なくともわたしならそう思います)を満たしてあげたい。そしたら,その人は更にばんえい競馬に興味を持ってくれるかな,と。
そういう「ばんえい競馬にはじめの一歩を踏み出した人が二歩目を踏み出す為の手助けとなる」サイトになればうれしいな,と願っております。

そして,それがばんえい競馬存続のための一助になれば,とも。

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