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June 30, 2009

旭川記念(結果)

馬場水分4.6%と軽すぎず重すぎずのコンディションで行われたレースはフクイズミが第2障害先頭で降りての楽勝劇となりました。

レース序盤~中盤はツジノコウフク,トモエパワー,ニシキユウの真ん中3頭がペースを作る展開。カネサブラック,ナリタボブサップ,フクイズミといった人気馬は中団。ホクショウダイヤは後方から。
第2障害を仕掛けたのは真ん中3頭がほぼ同時。ツジノコウフク,トモエパワーは一腰で上がらず。ニシキユウは天板に前脚をかけるも痛恨の膝折り。このタイミングで後続第2弾が挑戦開始。フクイズミが抜群のカカリで一気に上げる。カネサブラックは膝折り。先頭で障害を降りたのはフクイズミ。次いでナリタボブサップとアローファイターがほぼ同時。
膝折りから立て直したカネサブラックとニシキユウが4番手5番手。その後にホクショウダイヤ,トモエパワーと続く感じ。
先頭を行くフクイズミは脚色衰えず,2番手以下とのリードを保ったまま。そのまま余裕のゴールイン。2番手争いはアローファイターが次第に後退。隣枠ナリタボブサップとカネサブラックが競っているところにいつの間にか飛んできたホクショウダイヤ。3頭が並んだところでゴールイン。結果はホクショウダイヤが差しきって2着。0.5秒差でナリタボブサップ3着,さらに0.6秒差でカネサブラック4着。障害3番手で降りたアローファイター5着でトモエパワー6着。ツジノコウフクは競走中止。

勝ったフクイズミ。勝因はなんといっても第2障害。この馬の場合,障害の巧拙というよりは騎手と仕掛けのタイミングが合うかどうか。ということで初騎乗となる藤本騎手への乗り替わりがどう影響するかとも思ったのですが,全く影響なしというかプラス効果がでたというか。あの競馬をやられては他馬はどうしようもないですね。完勝です。
2着ホクショウダイヤ。もともと末脚には定評のある馬でしたが,古馬重賞では実績を出せていなかっただけに今回の2着は収穫だったかと思います。大口騎手との相性がいいんでしょうかね? イレネー記念と柏林賞2着,天馬賞3着,大賞典とダービーで4着。「無冠の帝王」からの脱却を北斗賞で果たしてもらいたいです。
3着ナリタボブサップ。まあこの馬なりのレースはできていると思います。もうちょっと前目でレースをすると思ったのですが。4着カネサブラック。膝折りグセはまあ仕方ないとして。ナリタボブサップを競り落とせなかったのはプラス10Kgのハンデが大きいか。逆にいえば10Kgハンデがあっても互角だということで,やっぱり現状ではカネサブラックの方が上,ということでしょうか。
5着アローファイター。やっぱり障害は安定していますね。反対に6着トモエパワーは第2障害下まではいい感じでしたが,障害が……。逃げたニシキユウは膝折りも響いて7着。

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June 26, 2009

旭川記念(展望)

今週末の重賞は記念重賞第1弾、古馬オープン旭川記念。

どうやら今週末は久々の雨のない週末になりそうで、馬場も軽すぎず重すぎずという感じでしょうか?
なんといってもカネサブラックの充実振りが際立っています。持ち前のスピードはさることながら、昨季のばんえい記念2着で高重量戦でも通用することを証明。今季も軽馬場ではありますが開幕から2連勝中と好調。障害での膝折りグセがある馬なのですが、すぐに立て直して腰を入れられるのでさほど問題なし。ハンデもプラス10Kgならさほど問題なしで、連を外す可能性は少ないでしょう。
相手はというと、順当にいけばナリタボブサップとフクイズミ。フクイズミは尾ケ瀬騎手が騎乗停止のために藤本騎手が初騎乗となります。気難しいところのあるフクイズミ、気分良く第2障害に向かわせることができるかがポイント。障害に時間をかけ過ぎて差して届かず、という心配もちょっとだけ。ということでボブサップを上位にしておきます。
基本的には三つ巴というかカネサブラック一強にボブサップ&フクイズミが挑む、という感じで、カネサブラックから馬複2点買っておけばいいのかな? という気が。

一応、その他の上位に来そうなのは、とみてみますと。
「チャンピオン」トモエパワーは適鞍じゃないでしょう。重馬場の岩見沢記念か荷物が増える帯広記念で狙いたい。近走好調のホクショウダイヤ、個人的には重賞獲ってもらいたい馬なのですが、いかんせん古馬重賞では実績を出せていないというか雨専用というか。
ということで、先行馬アローファイターの前残りに期待。ここらで古馬戦線の世代交代を感じさせるような活躍を。

◎カネサブラック
○ナリタボブサップ
▲フクイズミ
△アローファイター

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OPBM撤退の可能性

5月からのOPBMの赤字決算→基金全額取り崩しての補填という流れから,OPBMが今年度で撤退して競馬は廃止してしまう,いう意見を散見します。しかし,個人的には「今年度末での撤退はない」と考えております。理由は

株式会社オッズパークばんえいマネジメントとしては赤字だとしても,親会社であるソフトバンクプレイヤーズ側からみれば,「現時点では」ばんえい競馬を継続させるメリットの方が大きい

とわたしは考えています。
ソフトバンクプレイヤーズの子会社である株式会社オッズパークが電話・インターネットで勝馬投票券の発売事業を行っておりまして,2009年3月期の売上は25億円とのことでした(某転職情報サイトで見つけた数字)。ばんえい競馬の平成20年度の発売額のうち,電話投票分は24億3000万円。これはオッズパークと楽天競馬の合計ですが,D-Netの流れを組み歴史も長いオッズパークの方がシェアは高いと思われるので,仮に(根拠はありませんが)3分の2の16億円がオッズパークで売れているとしておきます。オッズパークへは販売手数料として主催者から(正確な数字は失念しましたが)1割強が支払われます。ということで,株式会社オッズパークはばんえい競馬の馬券を売ることによって(この不正確な試算でも)2億円の売上があるということになるわけです。OPBMが6500万円の赤字を出していても,グループ全体としては収支はプラスであるから事業の存続は可能である。逆にいえば,ここで事業から撤退してばんえい競馬が廃止になると,売上の1割近くになる2億円の売り上げが無くなってしまうことで株式会社オッズパークの事業に大きな支障が出る懸念もあり,安易な撤退の判断はしづらいという見方もあるでしょう。要するに

 ばんえいの販売手数料による利益 > OPBMの赤字

のうちは撤退しないんじゃない? というのがわたしの「楽観的な」想像です。
また,今秋には目玉の「五重単」も始まります。将来的には他主催者でも売ることになるでしょうが,ある程度軌道に乗るまではグループ企業であるOPBMが運営しているばんえい競馬と連携してノウハウを蓄積するのが一番やりやすいでしょう。
あとは,年度途中での即時撤退宣言は各所の反発を招くのは間違いなく,企業イメージの低下やネットユーザ特有のいわゆる「祭り」的なネガキャンによって顧客がSPAT4や楽天競馬に流出するようなら,オッズパークの売上にも影響が出てくる。
というわけで,今年度撤退の可能性は極めて低い,とみています。

ただ,中期的な視点では全然楽観視できる状況ではありません。
残念ながら馬券の売上については(JRAや他主催者の動向を見てもわかるとおり)V字回復の可能性は極めて低い,馬券の販売手数料はゆるやかに低下をしていくのは必至,この不等式はいずれ崩れてしまいます。
だから「その時」が来る前に複合施設化等の収益策をちゃんと考えて,「競馬」が「事業」として採算が取れるようにしなきゃダメだよ。できれば馬券の売上も上昇傾向に持っていこうぜ。そうしなきゃ本当に廃止の選択肢しか残らなくなっちゃうよ,と。

今年度これまでの馬券発売額は予想を大きく下回る低調ぶりで,複合施設化のメドも立たず。上記不等式が崩れるのはかなり早いかもしれません。ソフトバンクプレイヤーズ自体の経営状況も分かりませんし,その親会社ソフトバンクの経営方針もありますし。
早ければ今冬に行われる来年度の契約交渉時に,具体的な売上目標や条件を出してきて「この数字(条件)が達成されなければ撤退」となるのも有り得るのかな,と。

いずれにしても「今年が正念場」というのはいろんなところでいえると思います。
市や十勝農協連が「競馬場の複合施設化」という問題にどのような答えを出すのか?
今後の地方競馬の命運を左右するかもしれない「五重単」を,オッズパークはどのように売り込むのか?
低迷する売上を少しでも伸ばしていくためにOPBMや関係者がどのような努力をできるのか?
経費節減による赤字縮減には限界があります,というかすでに限界です。現状でも競馬関係者(厩舎・馬主・生産者)は疲弊しきっています。一般会計からの赤字補填はしない,という前提で単独開催をしている以上,とにかく競馬場全体の収入を増やしていかなければ競馬は維持できないわけですから。

ということで,ここで改めて「全員参加型」というスローガンを思い出して,各団体の枠を越えて協力し合い,いろいろな施策を打ち出していければいいなーと思っております。

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June 25, 2009

ちょっといい話

ばんえい十勝スタッフブログから引用。


今回のイベントを通して、とてもうれしかったこと。
大井競馬場で「ばんえい応援しているよ!」と暖かい声をたくさんかけていただきました。
「絶対なくさないで!」とか「万馬券当たったよ~!」とか「帯広に行きたいと思っていたの!」とか
「帯広に行く飛行機代を考えると、こっちで馬券につぎ込むよ!」とか。
全国のばんえいファンに支えられているんだ、と改めて実感しました。
本当にありがとうございます。
皆様のおかげでばんえい十勝は頑張れます。
http://www.banei-keiba.or.jp/staff_blog/2009/06/post-68.html

ばんえい競馬のファンは全国にいて,そのファンに支えられているからこそ今もばんえい競馬があるわけで。それを改めて認識させていただきました。また,ばんえい競馬の存在が帯広・十勝という地域の認知度とブランドイメージの向上に貢献しているのではないかと思いますし,それを地元の方にもっと知ってもらえるといいんだろうなと思います。
ということで,多くの人とりわけ帯広市の方に読んでもらいたいエントリだと感じました。


さて。スタッフブログ,いつも楽しく拝見させていただいております。
競馬場の内側というのは,わたしのような一般のファンは通常立ち入ることができませんので,そこで働くスタッフの仕事というのは大変に興味深い。今のところ広報担当naoさん専用ブログ状態になっておりますが,他部署担当の方のエントリがあってもいいんじゃないかと。

ていうか,これって立派な広報活動でありファンサービスであると思うんですよね。中で働くスタッフの日常もそうですし,ナリタボブサップのひみつ。のエントリなんてのもすごく面白い。ばんえい競馬のファンを増やす策として,特定の馬や騎手のファンになってもらうというのは極めて有効だと考えますが,このボブの逸話のような普段見ることができない馬や騎手の日常なんて,非常に面白いし愛着も湧きますし。
スタッフの皆さまは多忙の中大変だとは思いますが,今後ともブログをバンバン更新して,ばんえい競馬ファンや馬のファンや騎手のファンや広報naoさんファン等々,どんどん増やしていただけるとありがたいです。
コメントもトラバも閉じているので直接伝えられませんが,とりあえず。

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June 24, 2009

(ニュース転載)あすからナイター開催 薄暮開催 予算に10%届かず

ばんえい十勝劇場さんからの転載記事


あすからナイター開催 薄暮開催 予算に10%届かず
 ばんえい十勝は20日からナイター開催が始まる。今季初めて実施した薄暮開催は16日で前半が終了、馬券の発売成績は16億5434万1200円で予算比10.43%減、前年比11.40%減と想定以上に厳しい状況となっている。ナイターは9月21日までの計42日間。帯広競馬場でビアガーデンなどの企画もあり、多くの来場を呼び掛けている。

 薄暮開催は5月9日に前半がスタート、16日までに計18日間開催した。後半はナイター終了後の9月26日に開始、10月19日まで計12日間行う。

 前半の薄暮開催は予想以上に馬券発売が伸びず、1日の最高額は5月10日の7803万800円、最低は6月1日の5209万4600円。景気低迷に、天候不良などが追い打ちをかけた。

 16日までの開催24日間の累計発売額は、帯広競馬場が4億6736万4000円(予算比12.79%減、前年比9.48%減)、道内6カ所の直営場外は6億3177万1200円(同2.29%減、同8.27%減)。帯広の落ち込みが目立つ。

 道営競馬のミニ直営場外「Aiba」など広域発売も不振が続き、2億1391万8300円(同26.46%減、同21.41%減)。電話.ネット発売も3億4128万7700円(同8.64%減、同12.47%減)となっている。

 ナイターは昨年の反省を踏まえ開催日を42日間と期間を短縮。第1レースは午後2時半、最終第12レースは8時35分となる。ビアガーデンは7月4日から8月末まで。ナイター開始キャンペーン(20-22日)として馬券3000円以上の購入者に、騎手の直筆サイン入りポストカードを提供する。市ばんえい振興室では「薄暮開催の効果を検証して後半に生かしたい」(合田隆司室長)と話している。


ということで,予想はされていましたが厳しい数字が並んでいます。とりあえず種別ごとに軽く考察してみますと。

○競馬場  予算比12.79%減 前年比9.84%減

えっと。わたしの記憶が確かならば,薄暮開催が始まった大きな理由の一つが「5月からナイターは寒すぎるから」だったはずなのですが。その不評だった昨年からの巻き返しもできていないのはいかがなものかと。

> レースの最初(午後0時半)と最後(同6時半ごろ)が昼食や夕食の時間と重なり、
> 中途半端な時間帯だったかもしれない

という市の担当者のコメントがありましたが。それ以外にも道新の地方版にあった記事でとかち馬文化を支える会の旋丸巴理事のコメント

> レース開催時間が頻繁に変わりファンも混乱しているのでは

というのもあるのでしょう。結局のところ,事前のリサーチがまるでなっていないんじゃない? どういう数字を見て検討して薄暮開催を決定したの? という,このblogでも何度か書いてきた話になるわけで。

とりあえず,来年度以降の話はともかくとして。今年度のナイターや秋季薄暮開催での売り上げ増を図るとしたら,以前のエントリで書いたように「夕方に帰宅する客にその後のレースを前売りで買ってもらえるようなキャンペーン」とか「観光客に便利なサービス」を打ち出していくべきかな,と思います。そして,それを推進するに当たっては「競馬場」だけで考えるんじゃなく「オール十勝」の視点でやっていくべきではないでしょうか?

○直営場外 予算比2.29%減 前年比8.27%減
○広域場外 予算比26.46%減 前年比21.41%減

広域場外の落ち込みが特に目立つのは,Aibaで売らなかった日があったのもあるのでしょうか? こちらも「夕方に帰宅する客にその後のレースを前売りで買ってもらえるようなキャンペーン」みたいなのを考えられないかな,と。

○電話ネット 予算比8.64%減 前年比12.47%減

ナイターや薄暮開催を実施するにあたっては「他場(主にJRA)と競合する時間を避けて,そちらのファンを呼び込む」という目論見があるのかと思いますが。数字を見る限りは成功しているとは言い難いでしょう。これは「レース開催時間が頻繁に変わりファンも混乱している」というのもあるでしょうが,それ以上に存廃騒動→単独開催時に新規で購入してくれたファンをリピーターとして掴みきれていないということが大きいと思います。
ネット投票の振興策についてはナイターだ薄暮だという以前に「インターネットでばんえい競馬の馬券を買ってもらうための努力」が必要だと思います。なんといっても五重単の導入を間近に控えているわけですから。これについては競馬場だけでなくオッズパークの動きにも注目したいです。
ネット投票の振興策というかインターネット層のファン獲得については,これまでもところどころのエントリで書き散らかしておりましたが,後日改めてまとめてみたいなと思います。


薄暮開催については,結局のところ「どの客層をターゲットにしているのかが分からない」というのが正直な感想です。競馬場の入場者数を増やすのが目的だとしたら,来てもらいたかったのが観光客なのか地元の若者なのか? ネット投票の売上増を期待したのか? 結局のところ全部門で目立った成果があがっていないわけで。
ナイターあるいは秋季薄暮開催の成功のためには「来てもらいたいと考えている客層」をターゲットにPRを集中的に行ってもいいんじゃないかと思います。例えば,観光客を狙うなら観光コンベンション協会や十勝川温泉とのさらなるタイアップを考えるとか,旅行関係のメディアへの働きかけ。JRA最終レースが終わった後に流れてくる客層を取り込むなら,よりJRAのファンが目にしやすい形でのPRとか。本当はJRA開催中の札幌競馬場でPRイベントとかできればいいんでしょうが,やっぱり無理なんでしょうかね……。

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June 23, 2009

黒ユリ賞(結果)

3歳牝馬重賞第1弾の黒ユリ賞はウィナーミミが勝利。

ここのところ週末になると雨にたたられる帯広地方。7.5%という軽い馬場で行われた一戦はメンバー中唯一の重賞勝ち経験があるウィナーミミがバレンタインカップに続いての牝馬重賞2連勝を達成しました。
レースはウィナーミミとワタシハスゴイのトップハンデ2頭に,コマクインとビフカミツエあたりが先行。ビフカミツエが道中2度刻んだのに対し,前3頭はそのまますんなり第2障害下へ。しばらく息を入れた後に最初に障害に挑戦を開始したのはコマクイン。ほどなく他の馬も挑戦開始。最初に降りたのはウィナーミミ。それほど差なくワタシハスゴイ,コマクイン,ワタシハキレイズキ等の順に降りてくる。上位組は障害1腰。
終いはウィナーミミの脚色が良く,次第に他馬との差を広げていく。一方ワタシハスゴイはちょっと苦しいか。結局はウィナーミミが6秒近くの差を付けて悠々ゴールイン。2着はワタシハスゴイが死守。障害6番手越えから伸びたスーパーコマチが3着。ワタシハキレイズキが4着,コマクイン5着。

勝ったウィナーミミ。道中はワタシハスゴイの前をキープ,第2障害もすんなりまとめ,最後までしっかり歩きとおした内容は文句無し。完勝といってよいと思います。次の重賞はばんえい大賞典になるかと思います。アオノレクサスあたりが速い流れを作るでしょうから,ウィナーミミがどんな位置でレースを進めるのかが興味あります……って,松田騎手はアオノレクサスに乗るのかな?
1番人気に推されたワタシハスゴイが2着。もうちょっと重めの馬場の方が有難かったのかなという気がしています。末脚勝負でウィナーミミに後れを取ったのは個人的には意外でした。前半息の入らない展開だった分,スタミナ切れしちゃったかも。かといって,前残り必至な馬場状態で人気を背負っている以上,ウィナーミミから離れてまで息を入れるのは難しい判断なわけで。まあ,障害は1腰で越えているし,この馬なりの走りはできていたと思います。プリンセス賞での逆転に期待。3着スーパーコマチ,最後よく伸びました。最低人気ながら3着に食い込んだバレンタインカップでの走りがマグレではないことを証明したという感じ。

さて。今回の1~3着は2月に行われたバレンタインカップと同じ着順になりました。ただ,これは3歳牝馬の勢力図が維持されているというわけではなく,あくまで「偶然そうなった」と見るべきでしょう。特に3番手以降はかなり実力伯仲というか条件次第というか。
9月に行われるばんえいプリンセス賞ですが,時期的に今よりも重めの馬場で対戦する可能性が高いでしょう。今回出走を取り消したタワノアヤカも立ち直れば当然怖い存在ですし,昇級でハンデが変わる馬も出てきます。
ばんえい競馬の場合,3,4歳は世代限定重賞があるものの,普段は自己条件で古馬に混じってレースをすることがほとんどなので,実力の比較が難しい。特にハンデ戦となるとことさら難解。ただ,その難しさが反面,予想にあたっての面白さでもあると思います。
重賞競走を観るなら,やっぱりメインだけでなく平場のレースもキチンと観ておいた方がより楽しめるし予想も当たるんだろうな,と改めて感じた次第です。

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June 19, 2009

黒ユリ賞(展望)

ナイター開催最初の重賞は3歳牝馬重賞第1弾の黒ユリ賞。
ここのところ週末になると悪天候にたたられる帯広ですが,今週末も日曜日は雨の予報が出ているようで,馬場状態も客足も気になるところ。

わたしの印象では今3歳牝馬では実力ナンバーワンはワタシハスゴイだと思っています。ただ,やっぱり気になるのは馬場状態。末脚勝負のタイプなので前が止まらない展開になると厳しいかも。となると,バレンタインカップの覇者ウィナーミミの方が有利になるのかな? 前走とかちダービーのレースは「まあそこそこ」という感じでしたが,今回は牝馬同士の対戦だし,もうちょっと先行できるでしょう。一度レースを使っての上積みに期待。基本は両馬の一騎打ちとみます。
あとは穴っぽいところでは現在2連勝中のヒマワリカツヒメ。安部騎手とも好相性そうで馬格もあるしちょっと狙ってみたいかも。それとコマクイン。バレンタインカップは結果5着だったものの,内容的には見どころがありました。

◎ウィナーミミ
○ワタシハスゴイ
▲ヒマワリカツヒメ
△コマクイン

一応想定馬場水分は5.0%前後。
これが7.0%を超えるようならワタシハスゴイ→ビフカミツエ。

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June 16, 2009

今週末からナイター開催がはじまります

今週末からばんえい競馬はナイター開催が始まるわけですが。
個人的には,ばんえい競馬にはナイター開催という形態はフィットしていないんじゃないかと感じております。レース別時間別の売上額や来場者の時間別推移等の数字が分からないので,あくまで推測あるいは印象論でしかないのですが,ナイター開催による新規需要によるプラスよりも,昼間しか競馬場(場外含む)に居られない層が買えなくなる分のロスの方が多いんじゃないか,と考えたりするわけです。

昼間しか競馬場に居られない層ですが。
例えばファミリー層。夜遅くまで子供を外で遊ばせるわけにはいきませんし,夕食時には家に帰る家庭が多いでしょう。そして高齢者。基本的に生活スタイルが朝型になっている人が多いと思います。最終レースまで競馬場にいるのは厳しいでしょうし,公共交通機関を利用して来場している方々はそもそも家に帰れるバスが走っていないということも。また,農畜産業等に従事されている方は,朝早くから仕事があるから競馬を途中で切り上げて帰らざるをえないということもあるでしょう。
もちろん「帰る時にそれ以降のレースをまとめ買いしていく」人はいますでしょうが,結構な人数が最終レースを待たずに家路についているのではないかと思います。
反対にナイターの恩恵を受けた新規層を考えると,ビアガーデンを目当てにしたグループ客,仕事を終えたサラリーマン,観光客。場外(とネット)でいえば中央競馬の最終レース後に移動してくる人。

ここで忘れてはいけないのは,ばんえい競馬の馬券売上のうち帯広競馬場で売られた分の占める割合は2割以下であるということ。半分以上は直営かAiba等の場外発売所で売られているわけです。競馬場ならいつもと違う幻想的な雰囲気の競馬を目の前で見られ,ビアガーデン等の賑わいがあるという付加価値がありますが,場外にはそれが無い。晩御飯の時間になったら競馬を切り上げて帰るお客さんが多く現れても仕方ないのでは。

ということで,馬券の発売のみで考えると,現状ではナイター開催によるプラスよりもマイナスの方が大きいのではないかというのがわたしの推測です。ただ,あくまで推測ですので,実際のところは時間別売上額の推移や時間別入退場者の推移といった数字を精査する必要はあるでしょうが。


そして,馬券の売上額以外でいえば,ナイター開催よりも昼間開催の方が地元経済効果が高いのではないか? という疑問があります。

とりあえず自分の例で。わたしは札幌在住で,帯広競馬場に行く時には日帰りでJRを使うことが多いのですが。昼間開催なら最終レースまで観た後に帯広市内で夕食をとってJRに乗ります。これがナイターだと,競馬場で食事をとってメインまで観戦,最終レースを観ずにJRの最終列車で。「帯広で夕食をとる」というのは同じですが,「市内の飲食店」と「競馬場の食事スペース」という違いがあります。地元への貢献度でいえば,前者の方がより高いのではないでしょうか? グループで来ていれば「せっかくだから帯広で居酒屋でも」という話になりますが,ナイターだとJRの車中で缶ビールになるわけで。
帯広周辺で宿泊する観光客のケースを考えてみると。昼間開催だとレース終了後にゆっくり食事をしてその後2次会3次会……というのもできそうですが,ナイターだと時間が遅くなっちゃうし,お目当ての店の閉店時間もあるでしょう。十勝川温泉に宿泊するとしたら,温泉&ホテルの料理をゆっくりと味わいたいという方も多いでしょう。そちらの楽しみを優先したいというお客さんは早めに競馬場から帰ってしまうことになります。観光客は60日以内に競馬場を再訪する可能性は低いですから,後のレースの馬券は買ってくれません。

地元の人たちに「ばんえい競馬があるおかげで地元経済が活性化している」と感じていただくためには,競馬場の売店だけじゃなく,地元のお店にお客さんが流れていなかなければいけないと思います。しかし,具体的なデータの無いただの憶測ですが,ナイター開催によりその流れが活性化されているかというと,あまり効果が無いかむしろの昼間開催の方が上なのではないかという気が。


……と,否定的な意見を書いてきましたが,わたし個人の無根拠な思いつきとは関係なく今年度のナイター開催はまもなくスタートします。また,将来にわたって「十勝の夏の風物詩」として大いに盛り上げていくべき,という論もあるでしょう。
だとしたら,ナイター開催をどのようにPRしていくべきか,競馬場に新規で呼び込みたい層を狙い撃ちにしたキャンペーンや,夕方になると帰らざるを得ない既存客に前売りで馬券を買ってもらえるようなキャンペーンを考えてもよいのではないでしょうか?
また,夏の十勝観光の目玉としてナイター競馬を盛り上げようとするなら,商工観光関係団体との連携を強化していくべきかと思います。

以下,思いつきでいくつか。
・オッズパーク&楽天競馬でやっている「ラスト2Rキャンペーン」の本場・場外版。確定前メインレースの馬券提示でクジがひける抽選会。
・全レース購入スタンプラリー(仮)。1~12全レースの馬券を買えば粗品プレゼント。
・「ハズレ馬券提示で○○をサービス」実施店の増加。飲食店以外でならタクシー会社を是非。
・最終レース終了後に競馬場→北の屋台への無料シャトルバス運行。
・観光ガイドやパンフレットに競馬場入場無料券と馬券購入券(100円)をつける。
・ビヤガーデンはちゃんとノンアルコールビールを販売してます……よね?
・場外発売所でもビヤガーデンを。


「競馬を盛り上げよう」という視点だけでなく,「十勝(北海道)を盛り上げるために競馬場としてできることを考えよう」という視点でいろんな事ができれば面白いよね,と思いますし,実際にそうなっていくことが「地域に密着した新生ばんえい競馬」の理想なんだろうなと思います。

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June 05, 2009

家畜改良データバンクにデータの追加が

先日,エンジュオウカンの血統解説を書くために家畜改良データバンクを検索している際に,以前にはなかったはずの過去馬のデータが登録されているのを見つけました。
エンジュオウカンの6代母にあたるとされる初姫のデータ
生年月日と繁殖登録日に平成21年5月1日とセットされてますが,これはデータ登録日でしょうか? (今年繁殖登録される馬も随時登録されるというデータベースの性質を考えると,あまり好ましくない気がしますが,それはさておき)過去馬のデータが続々とデータベースに登録されているというのは,非常にありがたいことですし,品種ごとの血量割合や近交計数等の,「仕組みとしては備わっているものの数値として不正確な状態」にあった機能が活きてくるという事で,データベースとしての価値もより一層高まるのではないかと期待しております。
今,ばん馬の生産界は非常に厳しい状況下に置かれているわけで,馬生産者をサポートするという意味でも,このデータベースがよりよい馬を作るための補助ツールとなってくれればいいなーと思います。あとは個人的な願望ですが,この家畜改良データバンク,初期構築段階のデータは古い年代の馬データに複数の同名異馬が1つの馬データとして扱われている等,多少の問題があるデータが存在しているのも事実です。(例えばこの馬データとか)こちらも修正していただけるとありがたいな,と。

さて,先に挙げたエンジュオウカンの6代母初姫ですが。父の名前を見ると「威烈」となっています。威烈といえば,昭和12年から30年にかけて十勝地方で供用されていた大種雄馬なのですが,その名からも分かるように,2代父はイレネーなのです。この家畜改良データバンクのデータに間違いがなければ,エンジュオウカンにはあの偉大なイレネー号の血が流れているということになりますし,「北海道の開拓に尽力した馬たちの子孫,イレネーの子孫たちが競馬場で走っている」という言葉が家畜改良データバンクを通じて証明できたという事にもなります。これって結構すごいことなんじゃないかと思います。
ただ,昭和の大種雄馬である威烈なんですが,血統表記上は純血ペルシュロンじゃなくて「ペルシュロン系」のはずなんですよね……。このデータを作った際のミスなのか,同名の別な馬なのか……。ばん馬の血統は調べていくと本当に謎だらけです。

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June 04, 2009

柏林賞(結果)

馬場水分8.6%の超高速馬場での対戦となった柏林賞は3歳2冠馬ライデンロックがトップハンデをものともせずの勝利となりました。

ニシキボスが出走を取り消して9頭立てとなったレース。
スタートから第1障害を降りたあたりで最軽量キンセイモン,アカダケキング,ウメノタイショウの内側3頭にトップハンデのライデンロック,若干遅れてオレワスゴイが抜け出して先行集団を形成,レースを引っ張る展開。軽馬場も相まって,一度も刻まずに第2障害下まで。先行集団は第2障害下では一度ストップ,直行仕掛けを敢行する馬はおらず。
第2障害に最初に挑んだのはウメノタイショウ,差なく他の4頭も挑戦開始。ウメノタイショウ,アカダケキング,ライデンロックがほぼ同時に障害クリア。キンセイモンとオレワスゴイは一腰で上げられず。後から仕掛けたマルモスペシャルとニシキエースが上位3頭とちょっと離れた4,5番手で直線へ。
先行3頭は最後まで固まったままでの叩き合い。結果はライデンロックが最後わずかに抜けて1着。ウメノタイショウとアカダケキングが並んで2,3着。並んで追い込んできたニシキエースとマルモスペシャル,差は詰めたものの上位馬には届かず,ニシキエースがわずかに先着。フレイムスワロー6着。先行するも障害でひっかかったキンセイモン7着オレワスゴイ8着。カネヅルは良いところのないままシンガリ負け。

勝ったライデンロック。昨シーズンも自己条件や同世代戦では逃げを打つことがままありましたが,これはスピードの絶対値が違うからマイペースで進めると前に出ちゃうのかな,と個人的に見ておりました。そのスピードが見事に発揮されたという印象です。障害も安定しておりますし,同世代では既に敵無し。軽馬場の特別戦ならオープン一番手でも十分勝ち負けできるでしょう。
2着ウメノタイショウ,3着アカダケキングは軽馬場が有利に働いての結果でしょうか。自己条件でも好走を続けていますし,今後も期待できると思います。反対に軽馬場に泣いたのは4,5着のニシキエースとマルモスペシャルか。第2障害を降りた後は上位との差を詰めているだけに,前半のペースについていけなかったのが残念。

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