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June 26, 2009

OPBM撤退の可能性

5月からのOPBMの赤字決算→基金全額取り崩しての補填という流れから,OPBMが今年度で撤退して競馬は廃止してしまう,いう意見を散見します。しかし,個人的には「今年度末での撤退はない」と考えております。理由は

株式会社オッズパークばんえいマネジメントとしては赤字だとしても,親会社であるソフトバンクプレイヤーズ側からみれば,「現時点では」ばんえい競馬を継続させるメリットの方が大きい

とわたしは考えています。
ソフトバンクプレイヤーズの子会社である株式会社オッズパークが電話・インターネットで勝馬投票券の発売事業を行っておりまして,2009年3月期の売上は25億円とのことでした(某転職情報サイトで見つけた数字)。ばんえい競馬の平成20年度の発売額のうち,電話投票分は24億3000万円。これはオッズパークと楽天競馬の合計ですが,D-Netの流れを組み歴史も長いオッズパークの方がシェアは高いと思われるので,仮に(根拠はありませんが)3分の2の16億円がオッズパークで売れているとしておきます。オッズパークへは販売手数料として主催者から(正確な数字は失念しましたが)1割強が支払われます。ということで,株式会社オッズパークはばんえい競馬の馬券を売ることによって(この不正確な試算でも)2億円の売上があるということになるわけです。OPBMが6500万円の赤字を出していても,グループ全体としては収支はプラスであるから事業の存続は可能である。逆にいえば,ここで事業から撤退してばんえい競馬が廃止になると,売上の1割近くになる2億円の売り上げが無くなってしまうことで株式会社オッズパークの事業に大きな支障が出る懸念もあり,安易な撤退の判断はしづらいという見方もあるでしょう。要するに

 ばんえいの販売手数料による利益 > OPBMの赤字

のうちは撤退しないんじゃない? というのがわたしの「楽観的な」想像です。
また,今秋には目玉の「五重単」も始まります。将来的には他主催者でも売ることになるでしょうが,ある程度軌道に乗るまではグループ企業であるOPBMが運営しているばんえい競馬と連携してノウハウを蓄積するのが一番やりやすいでしょう。
あとは,年度途中での即時撤退宣言は各所の反発を招くのは間違いなく,企業イメージの低下やネットユーザ特有のいわゆる「祭り」的なネガキャンによって顧客がSPAT4や楽天競馬に流出するようなら,オッズパークの売上にも影響が出てくる。
というわけで,今年度撤退の可能性は極めて低い,とみています。

ただ,中期的な視点では全然楽観視できる状況ではありません。
残念ながら馬券の売上については(JRAや他主催者の動向を見てもわかるとおり)V字回復の可能性は極めて低い,馬券の販売手数料はゆるやかに低下をしていくのは必至,この不等式はいずれ崩れてしまいます。
だから「その時」が来る前に複合施設化等の収益策をちゃんと考えて,「競馬」が「事業」として採算が取れるようにしなきゃダメだよ。できれば馬券の売上も上昇傾向に持っていこうぜ。そうしなきゃ本当に廃止の選択肢しか残らなくなっちゃうよ,と。

今年度これまでの馬券発売額は予想を大きく下回る低調ぶりで,複合施設化のメドも立たず。上記不等式が崩れるのはかなり早いかもしれません。ソフトバンクプレイヤーズ自体の経営状況も分かりませんし,その親会社ソフトバンクの経営方針もありますし。
早ければ今冬に行われる来年度の契約交渉時に,具体的な売上目標や条件を出してきて「この数字(条件)が達成されなければ撤退」となるのも有り得るのかな,と。

いずれにしても「今年が正念場」というのはいろんなところでいえると思います。
市や十勝農協連が「競馬場の複合施設化」という問題にどのような答えを出すのか?
今後の地方競馬の命運を左右するかもしれない「五重単」を,オッズパークはどのように売り込むのか?
低迷する売上を少しでも伸ばしていくためにOPBMや関係者がどのような努力をできるのか?
経費節減による赤字縮減には限界があります,というかすでに限界です。現状でも競馬関係者(厩舎・馬主・生産者)は疲弊しきっています。一般会計からの赤字補填はしない,という前提で単独開催をしている以上,とにかく競馬場全体の収入を増やしていかなければ競馬は維持できないわけですから。

ということで,ここで改めて「全員参加型」というスローガンを思い出して,各団体の枠を越えて協力し合い,いろいろな施策を打ち出していければいいなーと思っております。

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