血統解説(第13回) ウィナーミミ
今回の血統解説は黒ユリ賞勝ちのウィナーミミ。父インディボクサー,母コハクレディー。網走市大野正助氏の生産馬。弟にシュッセカイドウ(現役)。
父インディボクサー,1996年生まれ。197戦23勝で重賞出走経験は無し。定年を迎える2シーズン前に引退,繁殖入りしています。自身の競走成績はさほど目立つものはありませんが,半兄にニュートリノ(166戦21勝),母のいとこにスーパーペガサスを持つ良血。繁殖牝馬の多い十勝で供用されたこともあって多くの産駒がデビューしています。残念ながらすでに死亡しているとのことで,現3歳と2歳馬が全産駒となります。その父ダイヤテンリユウはニセコクインやヨウテイクインの兄で重賞10勝,種雄馬としてもサダエリコやハイトップレディをはじめ多くの活躍馬を出した,ばんえい競馬史上屈指の名馬の一頭です。
母はコハクレディー,1998年生まれ。2000年5月に1戦して未勝利(7着),結局そのまま引退となっております。ただ,繁殖牝馬として登録されたのが2006年で,血統登録上ではウィナーミミが初仔ということになっております。母父カゲイサム。2代母メジロユリは競走経歴はありませんが,半妹にヒメコマチ(94年黒ユリ賞)がいます。代々二世ロッシーニ,カイリキ,カゲイサムと有名どころの種雄馬を配合されてきたゴージャスな血統という印象を受けます。
ウィナーミミの5代血統表
鉄鯉と二世ロッシーニのクロスが入っています。品種別の血量で見るとまあ平均的なところでしょうか。2代父が両方とも仕上がりの早い産駒が多かったので,ウィナーミミの活躍はなるほどという感じ。イメージ的には高重量戦での馬力勝負よりは世代限定重賞や特別戦に向くタイプなのかなという印象です。
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