(ニュース転載) 予算比9.4%減 41億円 最近1カ月で改善の兆しも
ばんえい十勝劇場さんからの引用記事
予算比9.4%減 41億円 最近1カ月で改善の兆しも60日間の発売額 予算超え倍増、1億円突破
ばんえい十勝は7日、第10開催60日間(全25開催150日間)を終えた。累計発売額は41億5356万1700円(予算比9.40%減、前年比11.66%減)。計画を1割近く下回り厳しい状況が続いているが、1日当たりの予算額を超える日の累計が直近の1カ月間で8日間に倍増、8月16日(1億189万8700円)には今季初めて1億円を突破するなど、改善の兆候もみられている。
1日の発売額が1億円を突破したのは、ばんえい記念が開催された昨季の3月29日以来、約5カ月ぶり。8月16日はファン投票と獲得賞金上位馬による重賞レース「柳月杯ばんえいグランプリ」が開催され、注目度が高まった。
今季の1日発売額は9000万円台がなく、8月16日に次いで多いのは8969万4900円(4月26日)、8694万5000円(5月4日)、8623万100円(9月6日)の順。
60日間の累計発売額は、帯広競馬場が11億1402万9100円(予算比12.82%減、前年比12.61%減)と苦戦。旭川や北見など6カ所の直営場外は14億6830万3300円(同3.24%減、同12.50%減)で、計画をやや下回るペースで推移している。
今季伸び悩みが顕著なネット・電話投票は、10億616万9800円(同12.70%減、同3.51%減)と低調。特にオッズパークの販売が予算比17.78%、前年比10.86%も減少し厳しい状況だ。
市ばんえい振興室は「発売額が依然厳しいが少しずつ予算を超える日が増えてきた。これから巻き返したい」と話している。
これだけだとちと分かりづらいので,とりあえずこの記事の前の売上関連記事7月22日付(開催39日間)の数字と並べてみましょうか。
○累計発売額
7月 27億3671万5600円 (予算比9.75%減 前年比11.73%減)
↓
9月 41億5356万1700円 (予算比9.40%減 前年比11.66%減)
○帯広競馬場
7月 7億5467万8000円 (予算比12.29%減 前年比11.24%減)
↓
9月 11億1402万9100円 (予算比12.82%減 前年比12.61%減)
○直営場外
7月 9億8814万3000円 (予算比3.02%減 前年比11.34%減)
↓
9月 14億6830万3300円 (予算比3.24%減 前年比12.50%減)
○ネット
7月 6億2650万4600円 (予算比13.72%減 前年比8.11%減)
↓
9月 10億0616万9800円 (予算比12.70%減 前年比3.51%減)
○オッズパーク
7月 計画より約2割低い水準
↓
9月 予算比17.78%減 前年比10.86%減
記事ではネットの不振が売上減の主犯扱い的なニュアンスで書かれていますが……。こうしてみると,7月下旬から9月上旬にかけてネットでの売り上げは次第に回復しつつあるように見受けられます。オッズパーク&楽天競馬のポイント還元キャンペーンの効果が出ているんじゃないかと。反対に,競馬場や直営場外は予算比の売上減幅が増えてしまっています。
「改善の兆候」はネット売りでこそ見られるものの,競馬場や直営場外の数字は相変わらず浮上の気配無し,と読むべきではないかと思います。
これについては,秋期薄暮開催の時間を変更した影響がどう出るかに注目したいですし,
「そもそも来年の開催でナイター(薄暮)が必要なのか?」
という議論を十分してもらいたいと思います。特に,ナイター開催の意義については「競馬場だけ」で検討せずに,帯広あるいは十勝全体への経済波及効果を見極める上で商工観光関係のプロと議論をしてもらいたいな,と。
また,競馬場の売上減少傾向に歯止めがかからない,という問題についてですが。競馬場で行われている各種場内イベントの費用対効果についても検討すべきじゃないかと思います。例えば,競馬場でのイベントといってまっ先に思い浮かぶのは
レース発走前の勝ち馬投票券○○円以上提示で抽選会参加
ですが。これって限られた常連客の既得権と化してないでしょうか? もちろん「2000円以上で1回抽選」をやっているなら「普段1000円しか買ってないけど,抽選できるなら多めに買っちゃおうか」という需要の掘り起こし,あるいは既存客の囲い込みはできるとは思いますが。これだと新規顧客を増やすことにはつながらないし,そもそも費用対効果として見合ったものなのかと考えると,個人的には疑問符を付けざるを得ません。
そういう意味では,釧路大漁どんぱくとハロンズ釧路場外発売所でのコラボイベントとか「投票へ行こう!その後はばんえいへ。」キャンペーンなんてのは個人的には面白い方向性だなと思います(実際の効果は分かりませんがw)し,これからは「これまで競馬場に来たことの無い人を新規で呼び込む」キャンペーンをもっと重視してもいいんじゃないかと思います。
それと,イベント抽選会でいえばもう1つ。競馬場での抽選イベント等はもっぱらOPBMの職員が行っているんじゃないかという気がするんですが……。これって別に職員じゃなくてボランティアでも対応できるんじゃないでしょうか? それこそNPO法人とかち馬文化を支える会あたりに手伝ってもらえばいいじゃないですか。その分,OPBM職員のマンパワーはOPBM職員にしかできない業務(企画立案とかマスコミ・企業対応とか)に振り向ければいいわけで。赤字で緊縮財政を強いて競馬の運営をしているなら,人的コストは極力効率的に投下すべきだと思いますし,外部の助力を得られる部分があるとしたら積極的に受け入れるべきだし,「競馬を続けたい」と思う人が直接的に競馬運営の手伝いを担える入り口となるわけで。
だって「全員参加型」なんですから。
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