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October 30, 2009

ばんえい菊花賞(展望)

今週末の重賞は3歳三冠レース第2弾,ばんえい菊花賞。北海道は各地で初雪の予報も出ているようですが,日曜日の十勝地方の予報は雨とのこと。どれぐらい降りますでしょうか?

実力的には現在準オープンで古馬の強いところを相手にしているイレネー記念馬キタノタイショウが最右翼。前々走は今回よりも重い705Kgを引いてニシキダイジンに3.5秒差。同年齢が相手の定量戦では負けられないでしょう。懸念材料は2開催開けてのローテーションと休ませた理由でしょうか。当日の騎手コメントと馬体重は確認しておきたいですね。
対抗は実績的には2歳二冠のホクショウバンクとイレネー記念2着のアオノレクサスが候補になるのでしょうか。今季ホクショウバンクはこれまで270万下クラスで6戦2勝2着2回と数字上はなかなかに見えますが,実は使いだしが遅くて自己条件では強い相手とレースをしていない。そして今回の前哨戦いうべき10月4日に行われた秋桜賞の内容があまりよくなかったということで,ちょっと推しにくい。アオノレクサスは秋桜賞では自分でレースを作って3着とまあまあの成績。前走の負け方があまり良くないような気がしますが,270万下でも一番強いのを相手にしていたわけで。今回は同年齢が相手で馬場も軽くなるでしょうし,まあ前走のようなバテっぷりは無いかなあという気がします。
その他,ばんえいプリンセス賞勝ちのワタシハキレイズキも人気になるのでしょうか。1番人気に推された秋桜賞では第2障害直行をかけるも直線でバテて5着。ペースが落ち着くのはプラスでしょうが,アオノレクサスがいるだけに自分でレースを作るのは難しいかも。
その他,重賞では実績のあるワタシハスゴイは,ズブズブの軽馬場だと厳しいでしょうが雨が意外と降らず稍重ぐらいだとしたらチャンスは十分あると思います。人気の盲点になりそうな大賞典2着アアモンドヤマト,秋桜賞でいい末脚を使っていたライトアーム,プリンセス賞3着の後も快進撃をしているヒマワリカツヒメと,ダークホース的な馬も多数。馬券的にも穴っぽい感じで狙いたい馬も多く,見どころの多い一戦となりそうで楽しみです。

◎ キタノタイショウ
○ アオノレクサス
▲ アアモンドヤマト
△ ワタシハスゴイ

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October 28, 2009

2歳馬能力検定合格馬 種雄馬別頭数

10月24日の能力検定をもって、今年度の2歳馬の能力検定の全日程が終了しました。
ということで、父馬別の合格頭数を集計してみました。
なお、集計に間違いがなければ合格馬は254頭。ちなみに昨年度の合格馬は(こちらも集計に間違いがなければ)295頭ということで、かなり減少しています。うーん、馬主さんが減っているのか、能検に合格できるポテンシャルのある馬が減っているのか。それ以前に農用馬の生産頭数自体が減っているのは間違いなしなわけで。
うーんうーん、由々しき事態であります。

22頭 コーネルトップ
16頭 インディボクサー
12頭 ウンカイ
9頭 タケタカラ
8頭 サンデーブライアン(新)
7頭 グレイトジャイナー
6頭 ナリタビッグマン(新)、アキバオーショウ
5頭 ヒカルセイコウ、ブラックジョージ、サロマオーカン
4頭 エビスタイシヨウ、ニュートリノ、キタノコウテイ

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October 27, 2009

クインカップ(結果)

4歳牝馬同士の対戦クインカップはユーファンタジーが勝って重賞初制覇。

馬場水分4.0%,キタノメイゲツが出走を取り消して9頭立てで行われたレース。スタートから第1障害を降りたあたりでスマイルダンスが先手。その後はユーファンタジー,ニシキエースあたりも先行。各馬それほど差なく一団となって第2障害下へ。
第2障害に仕掛けたのはスマイルダンス,ユーファンタジー,カネサローズあたりがほぼ同時。その中でもユーファンタジーが最初に天板に脚を掛ける。2番手グループでしかけたニシキエースは一腰で上がらず。最初に障害を降りたのはユーファンタジー。その後3秒ほど遅れてスマイルダンス。さらに5秒ほど後にカネサローズとキクノリアルがほぼ同時。
先頭のユーファンタジーは脚色余裕。2番手スマイルダンスは直線入りして失速気味。キクノリアルが2番手をうかがう勢い。残り10mちょっとのところでユーファンタジーが一旦詰まる。しかしすぐにバイキをかけて再始動,その後は脚色よく危なげなくゴールイン。隣枠での競り合いとなった2着争いは残り10mを切ったところでキクノリアルが前に出てゴール。3着スマイルダンス。4着は障害5番手から追い込んできたハギノプリンセス。三冠馬ニシキエースは7着に大敗。

勝ったユーファンタジー。勝因は何といっても第2障害でしょう。正直なところ,それほどうまい方ではないという印象を持っておりましたが,ここ一番で抜群のカカリを披露しました。馬場が乾き気味で道中のペースが落ち着き,前目でレースをできたのも好材料だったと思います。プリンセス賞とオークスで4着と3歳時も重賞ではそれなりに実績を残していましたが,ここでめでたく重賞ウィナーとなりました。檜山管内生産馬の重賞勝ちはツジノコウフク以来。
三冠馬ニシキエースは第2障害で大きくもたついて惨敗。VTRを見直したら二腰目からが全然入っていなかったように見えました。障害さえまともなら牡馬にもヒケをとらない実力の持ち主,天馬賞までに復調してもらいたいものです。

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October 23, 2009

クインカップ(展望)

今週の重賞は4歳牝馬限定のクインカップ。4歳牝馬同士で対戦する機会は少なく,重賞どころか特別戦の経験も少ない馬もいたりして,しかもハンデ戦。実力比較が難しく,ばんえい競馬の重賞の中でも最も予想しづらいレースの1つだと思います。

実績では断然の牝馬3冠のニシキエース。強い相手と対戦していることもあって今季未勝利。ハンデもきつくていかにも食指が動かないっぽいのですが,ただ相手もそれほど強いのがいない現状。カーネーションカップでは古馬相手に3着,柏林賞で2.4秒差の4着と重賞では好走しています。第2障害で時間がかかるかもしれませんが,今回の重量なら他馬も一腰で越えられないだろうし,走路の砂入れ替えもプラス材料。ここはあっさりの可能性も。
逆転候補はユーファンタジー。プリンセス賞&オークスで4着,6月に行わレた紅バラ賞勝ち。銀河賞で680Kgを経験しているのもプラス。その銀河賞では障害で時間がかかりながらも出走メンバー中一番の末脚を見せました。今回も末脚爆発を期待。ということで2頭の一騎打ちと予想しておきます。
あとは順当ならプリンセス賞&オークス3着のキタノメイゲツや紅バラ賞2着のスマイルダンスあたりが人気しそうですが,正直660Kg組も含めて実力的にはさほど差がないような気がします。テンマデトドケの全姉キタノハヤカゼが,そのテンマデトドケを勝たせた長澤騎手に乗り替わったのにちょっと注目してみたいかも。

◎ニシキエース
○ユーファンタジー

△スマイルダンス,キタノハヤカゼ

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October 22, 2009

血統解説(特別編) 全道祭典ばんば1歳馬決勝大会出走馬

今週末は全道祭典ばんば1歳馬決勝大会が行われます。
そこで出走各馬について血統解説を簡単に。

○雌馬の部

カワラヒメ
父スターシンザンは209戦15勝,この世代が2世代目の産駒。母ロッキートップは不出走。2代母の北富士姫はビュウティーニセイ(93黒ユリ賞),ダイヤビュウティー(94白菊賞),富士力(オレワスゴイの父)の姉にあたります。

プリンセスハナヤヨイ
父は3歳三冠馬のウンカイ。母プリンセスヒメコは54戦4勝でニシキガールプリンセスサクラコの姉。「良血」という言葉でいえばメンバー中随一ですね。当然プリンセスハナヤヨイという名前では競走馬登録はできませんが,春にはホクショウ○○○○の名前で能検に出てくるんじゃないかと予想しておきます(w

フジヒメ
父ヒロノツヨシは198戦19勝,今のところ2世代が競走馬デビューしていますが今のところ目立った産駒はなし。母フジノビックヒメは23戦1勝。近親には活躍馬は見当たりません。

テルミユー
兄のサムライキングとシンザンテンリュウが競走馬デビューしています父ユウシンコマは181戦33勝,テルミユーが8世代目の産駒となります。母清姫は競走登録無。

ホウザン
先日の白菊賞で5着に入ったヒカルワンダーの妹。他にも姉ヒカルギンガ,兄メオトフロンテアが現役。父はマルニエーカン(171戦32勝,重賞2勝)で,この世代が3代目となります。母レオナチャンプは不出走ですがキタノビッグエースの妹。

メイビ
姉にキタノスズラン,キタノラン(いずれも現役)がいます。父ヒカルイットウセイは131戦17勝でこの世代が初年度産駒。母アオノエンゼルは24戦2勝。近親に活躍馬は見当たりません。

タムラシャネル
姉にアキトクィーン(現役)。父ニシキロードは108戦11勝でこの世代が初年度産駒。母ウイナーエンジェルは不出走。近親の活躍馬はグレートブレーブ(94戦9勝)あたり。


○雄馬の部

タイヨウ
シベチャタイガー,ホクトタイガー,キタノオーロラの全弟ですね。父カツテンオウは192戦21勝。母ユキナミトップは47戦3勝。近親にマコトキング(142戦11勝)など。

クリマル
マルニエーカンは前述。初年度は函館で供用されていたのですがその後滝上に移動しました。これから活躍馬も増えてくるんじゃないかと思います。母センリュウオーカンは20戦1勝。近親に活躍馬は見当たりません。

レッドフジ
今年のばんえい大賞典2着アアモンドヤマトの全弟になります。父カミカゼマンは72戦12勝。主な産駒はアアモンドヤマトの他にヨコハマイサムなど。レッドフジが10世代目の産駒となります。母ホウセキヒメは不出走。2代母ホウセンは競走経歴馬で111戦して17勝の成績。

キンリキ
父ヒカルイットウセイは前述。母の金姫は競走馬登録しておりません。近親に目立った活躍馬は見当たりません。

ファーストクラス
父ヒロノツヨシは前述。母ブルリリは不出走で,(当時の)連勝記録を作ったウィニングの好敵手ホクショータイガー(39戦17勝)の妹。

リードアトム
全姉にニシキレディー(22戦1勝)。父はリーディングサイアーコーネルトップ(139戦31勝,重賞8勝)。この世代が最後の産駒となります。母マコトセンショウ(不出走)はフジノキリンオー(201戦30勝)の妹にあたります。

クマイシボーイ
父ハイパービートは205戦24勝,熊石で供用されていてこの世代が初年度産駒。母クマイシホマレ。近親に目立った活躍馬は見当たりません。

ミスターコイ
全姉ヒメウンカイ,半兄キンショウザン。父ウンカイは前述。母の愛はイダテンオー(139戦9勝)の妹。

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October 21, 2009

岩見沢記念(結果)

古馬オープン伝統の岩見沢記念はカネサブラックが勝って今季早くも重賞3勝目となりました。

前日の雨の影響で馬場水分5.3%で行われたレース。スタートから第1障害を先頭で降りたのはナリタボブサップあたり。ホッカイヒカルは例によって最後方。その後はナリタボブサップにニシキダイジン,フクイズミあたりが先行。カネサブラック,ニシキユウ,トモエパワー等が続く感じ。多少湿ったとはいえ,砂入れ替えで重くなった馬場での高重量戦で各馬何度も刻みを入れる。ホッカイヒカルはシンガリから。その前を多少置かれ気味なホクショウダイヤ。結局第2障害下に最初に到達したのはナリタボブサップあたり。
第2障害を最初に仕掛けたのはトモエパワーとニシキダイジンがほぼ同時,ほとんど差なくニシキユウも動く。ニシキユウが天板近くまで行くも一腰で上がらず。ニシキダイジンも二腰目が入る。このへんでナリタボブサップとフクイズミも登坂開始,両馬とも一腰で上がらず。ナリタボブサップが一腰目止まったあたりでカネサブラックが満を持して登坂開始,一気に障害を登り切る。ニシキユウは天板に前脚をかけるもそこで膝折り。最初に障害を降りたのはカネサブラック。その後少し離れてニシキダイジンとナリタボブサップがほぼ同時。その後少し離れてフクイズミが4番手で直線入り。
先頭を行くカネサブラックは脚色余裕で松田騎手も手綱は持ったまま。後ろはナリタボブサップが坂降り後のダッシュで単独2番手に浮上。結局カネサブラックは最後まで脚色衰えずにそのまま悠々ゴールイン。2着にナリタボブサップ,3着にニシキダイジン。フクイズミはニシキダイジンとの差を詰めるも逆転圏までには至らず4着まで。そのフクイズミに直線だけで追い上げてきたトモエパワーが5着。

勝ったカネサブラック。トップハンデ850Kgを一腰で上げる圧巻のレースでした。これまで重賞でたびたび見られた膝折りグセもなく,安心して観られるレースでした。カネサブラックというとオッズパーク杯3連覇に代表されるように「スピード」が持ち味との印象を受けますが,ばんえい記念2着もあるように決して力競馬でもヒケをとることはないわけで。まるで全盛期のスーパーペガサスのようなオールラウンダーに成長しました。今回の圧勝劇は「カネサブラック一強時代到来」を印象付けるに充分のレースだったと思います。
2着ナリタボブサップ。何やら脚元に不安があって順調に使えないとのことですが,レース前半でペースを作り,第2障害も二腰で上げていますし,この馬なりのレースはできていると思います。勝ち馬にあのレースをやられちゃったら敵わないでしょう。3着ニシキダイジン,障害で時間をかけてしまいましたがレースの流れとしてはこの馬の勝ちパターンに持ち込めていました。いよいよオープンに戻ってきましたし,今後の活躍が楽しみです。障害でひっかかったフクイズミは4着まで。今回道中の位置取りが予想していたよりも前目だったのですが,あれは他馬のペースが遅かったために押し出されたカタチになったのでしょうかね? 第2障害への仕掛けのタイミング自体はよかったように見えましたが……。今回不発だった鬼脚は軽馬場だったというのもあるんじゃないかと思います。ばんえい記念馬トモエパワーが5着。こちらも重馬場でやりたかったでしょうね。

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October 16, 2009

岩見沢記念(展望)

今週末の重賞は四市記念重賞第2弾,伝統の一戦岩見沢記念。

過日行われた第一~第二障害間の砂の入れ替えで,道中時計がかかる馬場になったということですが。この砂入れ替えを歓迎しそうなのがトモエパワーやフクイズミあたり。逆に懸念しそうなのがナリタボブサップやホクショウダイヤあたりでしょうか? ただ,週末は雨の予報が出ておりまして,馬場状態やハンデ(カネサブラックとフクイズミがプラス10Kg)も含めてなかなか予想が難しいレースとなりました。

自分的にはカネサブラックの安定さを買いたいなと思います。前走野菊特別の圧勝もありますし,プラス10Kgでも大崩れする可能性は少ないでしょう。では反対に,一発のありそうな馬を考えてみると。面白そうなのはニシキユウ。旭川記念では惜しくも膝折りしてしまいましたが第2障害を一腰で天板まで上げました。グランプリも結果は4着でしたが障害のカカリはよかったです。今回も障害での頑張りに期待。あとは同じくグランプリで好走(3着)したニシキダイジン。追加登録での出走となりますが,帯広記念2着もって実績では決して他馬に劣りませんし障害力には定評があります。残りはというとこれまた難しい。前目で競馬をしたい馬が多いということで差し脚のあるフクイズミとホクショウダイヤの2頭に目が行きますが,それぞれ近頃あまり良績の無い1番枠と10番枠を引いてしまいました。前走今季初勝利を挙げたトモエパワーですが,その前走は相手に恵まれたという感が無きにしも非ずで,雨が予想される馬場状態ではどうもアテにできなさそう。スーパークリントンは相手どうこうよりも自身の体調面がどうかの方が問題。またナリタボブサップもこの頃出走取消や除外が続いてどうも順調さを欠いている様子。当日の馬場状態や馬体重,パドックでの様子なども要チェックでしょうか?

展開的には,平地での牽引力があり第2障害に時間がかかるトモエパワーが先手をとりたいし先頭で第2障害に仕掛けたいでしょう。ニシキユウも早めに仕掛けたい。カネサブラックとフクイズミは先行する他馬を見ながら似たようなタイミングで仕掛けるんじゃないかと思います。となると道中のペースと位置取り次第では近走障害が安定しているフクイズミが旭川記念・グランプリのようにあっさりということもあるかも。馬場状態に注目です。

一応予想印を。想定馬場水分は5.0~5.5%ぐらい。
◎カネサブラック
○ニシキユウ
▲ニシキダイジン
△フクイズミ

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October 15, 2009

種雄馬成績(2009年9月21日終了時点)

種雄馬成績(2009年9月21日終了時点)

総合
順位種雄馬出走数勝利数受賞額
1タケタカラ386456,047,000
2コーネルトップ413425,737,000
3エビスタイシヨウ287365,708,000
4インディボクサー206274,182,000
5ハイセンプー180213,969,000
6ウンカイ253263,677,000
7アキバオーショウ184203,420,000
8サカノタイソン210222,756,000
9コブラテンリュウ1262,666,000
10グレイトジャイナー176182,518,000

2歳
順位種雄馬出走数勝利数受賞額
1インディボクサー122172,344,000
2コーネルトップ120152,067,000
3タケタカラ73141,861,000
4ウンカイ97121,783,000
5サンデーブライアン6081,150,000
6アキバオーショウ5781,042,000
7グレイトジャイナー645918,000
8エビスタイシヨウ435798,000
9サロマオーカン395774,000
10キタノキング194663,000

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October 13, 2009

血統解説(第17回) テンマデトドケ

今回の血統解説はナナカマド賞を勝ったテンマデトドケ。2007年生まれで父キタノキング母北海山波。池田町坂東孝一氏の生産馬。

父はキタノキング。1995年生まれはハイトップレディ等と同世代。3歳時は目立つ存在ではなかったものの4歳になってから頭角を現し,ダービー2着に続いて菊花賞で重賞初制覇。5歳時には銀河賞,ポプラ賞を制して世代限定戦後半の主役となった馬です。ただ,古馬になってからは2戦しただけで長期休養入り。その後レースに復帰すること無く繁殖入りしました。通算成績は51戦16勝。まともに走っていたらもっと素晴らしい成績を残していたかもしれない,隠れた名馬といえるでしょう。2代父キングスターは競走経歴はありませんが,兄にマルトセンシヨー(カワシルバー等の父),ロングボーイ(重賞2勝),チカラトウシヨウ(重賞4勝)をもつ良血馬。キタノキング以外にもヨシノタロウ(250戦25勝)やサンライズ(123戦24勝)等を輩出しています。
母北海山波で競走経歴は無し。テンマデトドケの兄ダイヤノカガヤキ,姉キタノハヤカゼと競走馬デビューを果たしています。近親には北海山波からみておじにダイユーザン(181戦19勝)。その父はホツカイリユウ,通算成績171戦13勝。

テンマデトドケの5代血統表
ジアンデユマレイのクロスが目立ちます。全体的には他馬に比べてベルジアンが多めでペルシュロン分が多少少なめという印象でしょうか。キングスターの父朝姫やホツカイリユウの父富士など,雑種化の進んだ繁殖牝馬に純血種雄馬という組み合わせの馬が血統表のあちこちに見られます。明治以来,日本では在来の繁殖牝馬に海外から輸入した種雄馬を配合して馬格の改良に取り組んできたという歴史があるわけですが。その流れは昭和40~50年代においても続いていたのが垣間見られるようで,眺めていてなかなか味わい深い血統表だなと思います(笑)

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October 09, 2009

オッズパークLOTOいよいよスタート

……のはずなんですが。
発売前日,このエントリを書いている10月9日正午現在になっても,オッズパークのサイトでもばんえい十勝公式サイトでも,ビックリするぐらいというか情けないぐらいというかむしろ清々しいというか。とにかく何と形容してよいのかも分からないほど事前の告知がなされておらず,誠に忸怩たる思いをしているところであります。
システム障害うんぬんを抜きにしても「本当に10月10日からスタートするつもりなの?」というのと同時に「たとえ発売できたとしても何票売れるの?」という心配をしております。「最高2億円の配当」が謳い文句なわけですが,そもそも「累計2億円売れるまで何年かかるんだ」と思ったり(あまり根拠はありませんが,1日10~20万円ぐらいと予想しています)。
重勝単式ということを考えると,(三連単のように)1人のユーザが数十通りの購入をするよりは,小額を購入して宝くじ感覚で楽しむというスタイルの方が多いんじゃないかと思いますし,ならば「オッズパークのユニークユーザの数」がそのまま売上に反映されるんじゃないかと思いますし,だとしたらオッズパークのユーザ数を増やすための取り組みが為されていないといけないんじゃないかと思います。これは株式会社オッズパークさんもそうですが,五重単の対象レース主催側であるOPBMさんも,(例えばWeb等で)もっともっとオッズパークLOTOをPRするべきなんじゃないかという気がします。

また,無事にオッズパークLOTOがスタートしたとして。実際にどうやって予想しようかと考えると,(今までも散々書いてきましたが)予想の根拠たりうる情報源が圧倒的に不足しているのがネックになりそう。

とりあえずビギナー層&ライト層の事を考えると,「他の人の予想を参考にしたい」というニーズがあるでしょう。となると,現状だと無料で見れるものはオッズパークが提供している一日出馬表の予想印ぐらいですし,このままだと予想印に引っ張られて偏ったオッズになっちゃうんじゃないかな,と危惧します。これからいろいろな方々が自分のblog等で五重単予想をするとは思いますが,個人blogをいくつも巡回するというのは結構大変。「とりあえず100円買ってみよう」というライト層には敷居が高いでしょう。いろいろな人の予想を1ヵ所で通覧できる,欲を言えば印だけじゃなくて「どうしてその馬が勝つと思うか」を一行でもコメントがつけたものがあるといいんだろうな,と。
もうちょっと慣れた層,例えばこれまで毎日メイン競走だけ投票していたというぐらいのユーザさんにとっては,ばんえい競馬のレースを予想することは十分できるので,その予想を5レース分やってもらえるようにする必要がある。理想は現在メイン競走で行われている「ネット新聞無料配布」を五重単対象レース全てに広げて,欲を言えば人数制限も撤廃なんでしょうけど……やっぱり難しいですかね? 個人的にはNARの出馬表では分からない「第2障害下に到達した順」とか「第2障害にかけた秒数」とかがあるとうれしい(≒無いとマトモに予想ができない)ので,そんなのが見れる新たな情報源があるといいのかなあ。

とまあ,いろいろと要望というか妄想を書くのは簡単なのですが。実際問題五重単はまもなく発売されるわけですから,「低コスト」で「すぐに始められる」ことがあるといいでしょうね。「全員参加型」のばんえい競馬ですから,私自身としても何かできることがあればやってみたいし,実際に思いつくこともないわけじゃないのですが。
……いかんせん時間がorz

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October 08, 2009

血統解説(第16回) ワタシハキレイズキ

今回の血統解説はばんえいプリンセス賞で重賞初制覇を挙げたワタシハキレイズキ。父シャトルシンザン,母誉花。広尾町岩岡昇氏の生産馬。

父はシャトルシンザン。1992年生まれでアキバオーショウやグレイトジャイナーと同世代。4歳時にダービー,はまなす賞,菊花賞を制覇して名を挙げた馬ですが,古馬になってからはあまり成績は振るいませんでした。通算成績は116戦28勝と10歳まで現役を続けた割りにはちょっと少ない出走数で,順調に使えなかった事情があったのかもしれません。引退後は大樹町で種雄馬として供用。正直なところ産駒の数にはそれほど恵まれませんでしたが,今回見事重賞サイアーとなりました。なお,産駒は現2歳が最後の世代となりますが,2歳馬で競走登録をされた馬はいないようなので,実質現3歳勢が最後の世代となります。その父はキタノシンザンで1984年産まれ。弟に「無冠の名馬」ヒカルシンザン。通産成績は69戦23勝,重賞競走での活躍はないもののなかなかの成績で,実質4シーズンを現役で過ごした後に繁殖入り。残した4世代の産駒からシャトルシンザン以外にもキタノソウシ等を輩出し,また母の父としてミサキスーパー,アオノキセキ,サクラガール,エビステンショウと4頭の重賞勝ち馬を出しています。
母は誉花で競走経歴は無し。純血ベルジアンの父マルゼンバージとペルシュロン主体の半血馬誉姫と対照的な掛け合わせの配合は,いわゆる雑種強勢が出る組み合わせなんじゃないかと思います。実はこの牝系は競走馬が全然出ておらず,ワタシハキレイズキの兄弟も今のところ競走登録された馬はいないのですが,ワタシハキレイズキの活躍で下の世代も競走馬になってもらえると面白いんじゃないかと思います。

ワタシハキレイズキの5代血統表
父シャトルシンザン自体が二世ロッシーニのクロスを持っている他,純血ベルジアンM.V.F. Rodneyのクロスも入っています。ともに1978生まれのロドニースジヨイジエーとヂアンスジユルですが,同じ牧場から購入したんでしょうかね? なかなか興味深いです。血統構成的にはブルトンの血からかなり遠ざかった配合です。父シャトルシンザンの競走成績から早熟なんじゃないかと考えたりしますが,血統表を眺めた感じでは決して早熟ではないような。シャトルシンザンも1100Kgを超える大型馬でしたし,まだ成長の余地は十分にあろうかと。今後の活躍が楽しみです。

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October 06, 2009

ナナカマド賞(結果)

2歳馬にとって初めての重賞ナナカマド賞はテンマデトドケが勝利。期待の新鋭長澤騎手が早くも重賞制覇を達成となりました。

馬場水分3.1%と比較的重めの馬場で行われたレース。スタートから飛び出して第1障害を降りたあたりではホクショウバトル,テンマデトドケハクバオウジあたりがわずかにリード。しかしそこから最内ミスタートカチがスルスルと抜け出してハナを奪って単騎逃げの格好に。その後ろからはホクショウバトル,アサギリセンショー,ハクバオウジ,テンマデトドケといったあたりが続く感じ。第2障害下に最初に到達したのはミスタートカチ。その後しばらく離れてホクショウバトル,ハクバオウジあたり。
と,ここでミスタートカチが早くも登坂開始。さほど苦もなく一腰であがりそうな勢い。そこでホクショウバトルが2番手で登坂開始。こちらも一腰で天板まで上げるもそこで膝折り。さほどロスなく立て直すも,その間にハクバオウジ,テンマデトドケも上げてきて,3頭ほぼ同時に障害を降りる。先頭を行くミスタートカチだが,後続3頭がジリジリと差を詰めてくる。残り25mあたりでミスタートカチがストップ,リードがほぼ無くなり2番手ホクショウバトル,3番手テンマデトドケ,4番手ハクバオウジとクビ~半馬身差でひしめき合う。残り10mあたりでテンマデトドケが抜けだして奪取,そのままゴールイン。クビ差で競り合っていたミスタートカチとホクショウバトルの2着争いは先を行くミスタートカチがそのまま粘りきって先着。ホクショウバトルは入線直前で止まるも3着確保。最後10mで失速したハクバオウジが4着。5着キンノオウジ。

勝ったテンマデトドケ。重馬場に他馬が苦戦する中,最後までしっかり歩ききりました。長澤騎手はインタビューで「道中気を抜く面があるので,その点に気をつけて一所懸命追った」とコメントしていましたが,まさしくそのコメント通りの好騎乗だったと思います。重賞初制覇おめでとうございます。
2着ミスタートカチ,実に惜しいレースでした。なんだかんだいって不利な印象がある1枠で勝ちに行くレースをしたんだと思いますし,見ていて非常に楽しかったです。個人的に能検初日を見ていた中で一番印象に残っていた馬でもあるので,今後の成長に期待しております。3着ホクショウバトル,障害でのロスが悔やまれます。4着ハクバオウジはもう少し軽い馬場でやりたかったクチでしょうか。ただ,第2障害は一腰で上げているし,この馬の走りは出来ていたと思います。

今回のレースは重めの馬場ということもあってか,戦前の評価が高かった4頭がそのまま上位を占める結果となりました。10~11月ぐらいはこの4頭にレットダイヤを加えた「2歳5強」の上位争いが続くのではないかと思います。

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October 02, 2009

ばんえいプリンセス賞(結果)

すいません,いろいろ雑事にかまけているうちにすっかり更新が滞っておりましたorz
すっかり時期を逸してしまってはおりますが,備忘録を兼ねて重賞競走の回顧から少しずつ。

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ナイター開催を締めくくる3歳牝馬重賞戦線第2弾ばんえいプリンセス賞はワタシハキレイズキが勝利。

レースは第1障害を降りたところでコマクインが先頭。ワタシハキレイズキ,スーパーコマチあたりがそれに続く。中間を過ぎたあたりでワタシハキレイズキが前に立ち,ウィナーミミあたりも次第に上がってくる。
第2障害に最初に挑んだのはワタシハキレイズキ。そのすぐ後にコマクイン,サクラエビスあたりが仕掛ける。ワタシハキレイズキが障害を一腰でまとめて先頭で直線入り。2番手はこちらも一腰で上げたコマクイン。しばらく差が開いての3番手はウィナーミミ。さらに少し遅れてヒマワリカツヒメあたり。
先頭ワタシハキレイズキは安定した歩きでスピード衰えず,そのまま先頭でゴールイン。2番手コマクインはワタシハキレイズキに追いすがるもゴール付近で痛恨のストップ。立て直す間に後ろから追い込んできたウィナーミミ(2着)とヒマワリカツヒメ(3着)に差されて4番手での入線。5着は大賞典馬ワタシハスゴイ。

勝ったワタシハキレイズキ。ナイター開催になってから6勝を挙げる好調ぶり,ばんえい大賞典では1番人気に推された馬ですが,ナイター最終日の大一番で見事に重賞初制覇。文字通りナイターのプリンセスとなりました。シャトルシンザン産駒としても初めての重賞勝ち。ワタシハキレイズキの持ち味は先行力と障害力。同厩舎の僚友ワタシハスゴイが末脚を武器にしているのと対照的で面白いですね。
2着ウィナーミミはレースの進め方としてはいい感じだったと思うのですが,第2障害越えに時間をかけてしまったのが痛かったですね。3着ヒマワリカツヒメ最後いい脚で追い込んできました。前走の大敗で人気を落としていましたが,黒ユリ賞では3番人気に推されていた(結果7着)わけですし,決してマグレではないと思います。4着コマクインは2着寸前でまさかのストップ,残念でした。ワタシハスゴイは5着まで。第2障害で相当苦戦しちゃいました。

残る3歳牝馬重賞のオークスは定量戦で行われることになります。これまでは今回660Kgを曳いたウィナーミミとワタシハスゴイの一騎打ちになるのかな,と思っておりましたが。今回ワタシハキレイズキが見せたレースは,2強に割って入るまでに成長してきたと思わせるに十分な内容だったかと。

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