« 血統解説(第18回) ユーファンタジー | Main | 種雄馬成績(2009年11月2日終了時点) »

November 18, 2009

(ニュース転載) まちづくり懇談会での市長発言

帯広市では市長が直接まちづくりの施策や事業などを説明し,市民からの意見を聞くまちづくり懇談会というものがあるそうで。今月に市内8ヶ所で開催されたそうです。11月17日の北海道新聞(地方版)の記事から,ばんえい競馬に関する市長の発言を抜き出してみると


例えば8日の東コミュニティセンターでの懇談では,ばんえい競馬をめぐり、市民から「ギャンブル性がない文化色の濃い方向に持っていけないのか」との質問が飛び出し,砂川市長が「文化はそれだけではお金が稼げない。今の時点では,競馬はやり続ける必要がある」と答えるやりとりなどがあった。


 ばんえい競馬は確かにギャンブルです。でも,以前はその益金が市の財政に貢献しました。今は売り上げが落ちてピークの3分の1。将来も大きな売り上げは期待できません。
 北海道開拓は馬が行った歴史があり,そのおかげで今の時代がある、そういう時代の記憶を未来に伝えることが大事だと考えます。
 今,農耕馬が活躍できる場所はばんえいしか残っていません。廃止したら,馬そのものが無くなってしまう可能性があります。ただ,赤字を続けると大変なので,市の一般会計から赤字分を補てんすることはありません。
 ばんえい競馬はまだ,今以上に収益を上げられると思っています。場外馬券場の工夫,新しい馬券の開発,観光資源にもなる。万策尽きたら,そこで判断すると言うことが想定されますが,今の時点では競馬をやり続ける必要があります。
 文化はそれだけではお金を稼げません。競馬を通じて馬文化を後世に伝えていきたい,と思っています。

ということで,砂川市長としてはばんえい競馬の継続に前向きなお考えをお持ちのようです。
実のところ,先日もまちづくり懇談会については11月2日の地方版でも記事になっていたのですが


売り上げ不振が続くばんえい競馬の運営について,砂川市長は「赤字を一般財源で補てんすることは考えていない」とあらためて表明した。
 この日の住民側出席者は約30人。砂川市長は同競馬について「競馬場の複合施設化で運営がプラスになるよう検討している。赤字になれば廃止しかない。そうならないよう努力している」と述べた。

と,随分後ろ向きな印象の報道だったのでちょっと心配していたのですが。

ただ,「赤字を一般財源で補填しない」というのは重ねて強調されていますので,予断を許さない状況は変わりありません。説得力のある「黒字化達成のためのロードマップ」を示して,帯広市民(市議会)の賛意を得る必要があるでしょうし,「本体」である馬券売上額の減少を食い止めなければいけないでしょう。
「鳩山不況」などという言葉が流行りそうな昨今,北海道は更なる厳しい経済状況となるかもしれない状況下なわけで。厩舎関係者のみならず馬主や生産者が安定的にばんえい競馬に参画していけるための「明るい将来像」,それも単なる夢物語ではない「説得力のある中期構想」が必要なのではないかと思います。

|

« 血統解説(第18回) ユーファンタジー | Main | 種雄馬成績(2009年11月2日終了時点) »

ニュース転載」カテゴリの記事

競馬振興」カテゴリの記事

Comments

そうですか。文化は、微妙な表現。
消えてなくなるのも文化ですからね。

文化は、守られるべき存在ではないので、安心は出来ません。

そうならないように、市長だけでなく、たくさんの関係者が、知恵を出し合って、盛り上げていかないとならないと思うのですが、どういう方法が、存続の可能性なのか。。。

モータースポーツも、スポンサーの撤退を考えると、馬券以外の発展の可能性、馬では、無理かな~。

Posted by: | November 19, 2009 11:15 PM

ぴよでした。

Posted by: ぴよ | November 19, 2009 11:18 PM

>ぴよさん
個人的には、ばんえい競馬というものは「貴重な文化遺産として『保存』してもらうもの」では決してなく、「世界唯一の魅力あるスポーツであり、十勝の観光産業の牽引役として発展していくもの」であるべきだと考えております。
そう考えた方が(全員参加型という広い意味での)関係者のモチベーションも上がるんじゃないかと思うし、振興策についてもいろんなアプローチが考えられるんじゃないかと。レッツポジティブシンキング。

競馬場で馬を使ってイベントを仕掛ける、というのもアイデア次第でいろいろできるんでしょうね。検疫とかの問題もありますが、競馬場に行けばいつでもいろんな馬に会えて触れ合えるイベントがある、ていうのはいいですよね。そーいうイベントは別に調騎会やNPOだけしかやっちゃいけないというものでもないだろうし、いろんな団体個人が手を上げてくれるとうれしいですね。個人的には別にお客さんからお金取っても構わんと思いますし、「ボランティア」じゃなくて「自分の本業の営業あるいは小銭稼ぎのサイドビジネス」みたいな感じで参画してもらえてもいいんじゃないかと。

十勝自体を「馬」で盛り上げるというのはいろいろ考えるところもあるので、日を改めて別エントリで。

Posted by: みど | November 20, 2009 10:14 AM

お久しぶりです。

昨日、家内の実家でTVを視ていたら、偶然「ゆるキャラ選手権」の映像が流れていたんです。
それを一緒に視ていた(ばんえいはおろか競馬等に全く興味のない)義母と義妹夫婦が「これどこでやってるの?」という話から、十勝&帯広談義に発展。ついには「ばんえい競馬、見てみたいねえ」と言い出す始末(笑)

家族を巻き込んで申し訳ないと思うのですが、知名度の重要さを感じました。
そしてなにより、一度来た人に「また来たい!」と思わせる何かが欲しいですね!
例えば大井競馬場は日本初のナイター競馬に始まり、毎年さまざまなイベントを考案し、実施しています。
ばんえいも早急に「5重勝馬券」を呼び物にして、知名度を上げていけたらと願っています。

Posted by: redrum | November 24, 2009 09:02 AM

>redrumさん

知名度。メディアへの露出という面では、ばんえい競馬は恵まれている方だと思うんですよね。「世界で唯一」「開拓の歴史」という枕詞も絵になりますし。
そして「一度見てみたいねえ」という声もよく聞きますが。それが実際に「馬券への売上」に繋がるまでに大きな壁が存在しているのが現状なわけです。
実際のところ、その「一度見てみたいねえ」という方々が十勝に遊びに来てくれるだけで多くのお金が十勝地方で消費され、(たとえ馬券を買ってくれなくても)十勝の経済を潤わせることになるわけですし、それがばんえい競馬を開催するメリットになるんだと思うんですが。
この「ばんえい競馬を目的に十勝に降り立つ人たち」の数やお金などの経済効果をしっかり検証して、「説得力のある」データとして用意しなきゃいかんよね。それも「今年度中に」やらなきゃ、と思います。

> 一度来た人に「また来たい!」と思わせる何か

これの最たる例が「道の駅」構想なのだと思いますが、これはいずれ単独エントリで。
場内イベントについては、なんか「『ボランティア』ベースでやらなきゃダメ」という先入観が、いろんな人の間にあるんじゃないかという気がします。別にもっと商売っ気出してもいいんじゃないんですかね。ばんえい競馬を「支援」「応援」といってくれるのはうれしいんですが、それで企業のお財布が苦しくなっちゃ本末転倒なわけですから。「ばんえい競馬を『販促ツール』として利用してください」みたいな感じで企業を呼び込んだ方が面白いんじゃないかと思うんですよね。

Posted by: みど | November 24, 2009 03:11 PM

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



TrackBack


Listed below are links to weblogs that reference (ニュース転載) まちづくり懇談会での市長発言:

« 血統解説(第18回) ユーファンタジー | Main | 種雄馬成績(2009年11月2日終了時点) »