SDGsを契機に労働力としての馬の復権を妄想する
最近目にする耳にする機会が増えた「SDGs」というキーワード。
気候変動への対処等で「脱炭素社会」がにわかに注目を浴びており、世界中で自動車等のEV化を急速に推し進める動きがでているところでありますが。ただ一方で、欧米や中国などでは電力不足が深刻だという報道もありますので。輸送手段を電気一本に頼るのはそれはそれでリスクが高いのかなあ。エネルギーミックス、多様な手段を確保するのが肝要かのかなあ、と思ったりするわけです。
さて、そこで思いつくのが、「多様な手段」ということで「労働力として馬」の復権はありうるかという話。この類の話は以前にも書いたことはありますが。
「脱炭素社会」に向けての取り組みがあちこちで取り沙汰されている今、二酸化炭素は排出しちゃうんですけど化石燃料・電気を必要としない「馬」の復権の可能性を、改めて考える機会なのかなあとも思ったりするわけです。
モータリゼーションの発達により廃れていた「馬が担う力仕事」ですが、遠野の馬搬振興会さんや厚真の西埜馬搬さん等、実際に馬と一緒にさまざまな仕事をしている方々の努力で、次第に見直されつつあります。例えば林業の現場であれば、馬なら「車を通すため」に山林を切り開くこともなく作業ができます。また、重機だと土を必要以上に踏み固めてしまうため、(自重の軽い)馬による馬耕がワイン畑での作業等で見直されているという話もあります。今後、さまざまな現場で馬が活躍する未来が来るとうれしいなあ。
そのためには「馬」が必要なのはもちろんなのですが。馬と一緒に働く「人」をどうやって育成していくかも大切なんだろうなあ、とも考えています。以前の記事では「日本輓系種の品種改良の場としての帯広競馬場の重要性」を書きましたが。競馬場は「馬の管理や馴致に長けた人材育成の場」としても重要なんだだよね、などと考えている今日このごろです。
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