February 25, 2012

運営会社変更

すでに各社報道で発表されておりますが、ばんえい競馬の業務委託業者をオッズパーク・ばんえい・マネジメント(OPBM)社からコンピュータ・ビジネス(CB)社に変更することが発表されました。

十勝毎日新聞の報道によると、CBに委託される内容は馬券発売や広報業務などが中心の業務で、OPBMがこれまで専門業者に再委託している業務は帯広市が直接委託することになる、とのこと。
これは、昔は「市営競馬組合→各業者(専門業務)」だった契約の慣例が、単独開催後もそのまま続けられていたため、「帯広市→OPBM(業務丸ごと)」さらに「OPBM→各業者(専門業務)」と、委託契約が二重に発生していた、これだと消費税の二重払いが発生する等の弊害があるので、今後は馬券発売等の主業務は「帯広市→新運営会社」に、一部専門業務は「帯広市→各業者」と、別々に委託する方式に変更する、という理解でいいのかなあ?
一部報道では「市が運営への関与を強める」という表現が使われておりますが、実際にどうなるかはまだ決まっていないのではないかと思います。

これまでばんえい競馬の業務を担ってきたOPBM。ネットを中心に大きく話題を読んだ「ばんえい×アイドルマスターコラボイベント」を筆頭に、いろいろな企画をどんどん進めていく「フットワークの軽さ」があったと感じており、個人的には大変好意を持っておりました。これまでの間、本当にありがとうございました。
スタッフについては、新運営会社に移籍する方もいると思いますが、OPBM時代の経験を活かして、さらにばんえい競馬を盛り上げていってほしいと思っております。

また、CBについては、レラスポットの運営での実績もそうですが、ホームページ関係などでもばんえい競馬とは付き合いの長い会社ですので、個人的にはあまり不安視はしておりません。OPBM時代の良いところは継承し、改めるべきことは改め、OPBM時代よりも更に素晴らしい運営が行われることを願っております。

具体的にどんなことを望みたいかという私見については、日を改めて。

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November 24, 2011

ばんえい×アイマス(感想)

11月20日、帯広競馬場に行って参りました。「ばんえい競馬×アイドルマスター」のコラボイベントという、ばんえい競馬史上ていうか公営競技史上に残る異色のコラボイベントをこの目で確かめてくるために。
何というか、ものすごい規模で競馬場がアイドルマスター色に染め上げられておりました。

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壁に貼られたたくさんのポスターや
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アイマスファンから贈られたフラワースタンド等々……。
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もちろん場内だけでなく場内・場外・ネット中継で流される各種映像もアイドルの画像が使われたスペシャル仕様と、こちらもかつてない試み。
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本当に競馬場がアイマス色で染められておりました。


今回のコラボイベントは当初10R「ばんえいアイドルマスター記念」の開催がメインでしたが、当初発表以来アイドルマスターのファン(P=プロデューサー)たちが続々と個人協賛を申し込み、アイマスにちなんだ名前の協賛競走で埋め尽くしてしまいました。
ただ、ここからがすごいところ。協賛レースに関してはばんえい競馬から追加の発表で、10Rのばんえいアイドルマスター記念に加え、全国のPさんたちが申し込んだ協賛競走の馬券に「ばんえい×アイマスコラボ」の印字がされ、これまで個人協賛ではされてなかったレース名の印字がされるという事となりました。Pさん達の熱意に運営側が粋な計らいで恩返しをしたというところでしょうか。
こういう主催者とファンのキャッチボールで企画がどんどん膨らんでいくというのは、ばんえい競馬では(自分が知る限り)前例のない事で、個人的には「もっとやれ」とも思いますし、そもそもばんえい競馬のファンと主催者間ではこういう流れが起きてなかったんだなあ、という若干の寂しさも。
てなわけで、このあたりについてはアイマスファンの熱意や行動力のすごさに敬服するとともに、ばんえい競馬ファンとして若干の敗北感を味わっておりますw

また、アイマス色に染められていたのは競馬場だけじゃない。とかちむら産直市場の入り口にはアイマスファンを歓迎する「祝!アイドルマスター記念 ようこそ全国のPご一行様」の張り紙が貼られ、
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店内POPはキャラクターのお姿が。
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競馬場ととかちむらの両方がアイマス色になっています。
また、当日は競馬場関係者がアイマスに登場するキャラクターのコスプレをしていたのですが。その顔ぶれを見ると。OPBMの広報担当、
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誘導馬の騎手(厩務員)、
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「とかちむら」で働くスタッフ……。これって結構すごいんじゃないかと思うんですよ。とかちむらと競馬場が一体となってイベントに臨んでいるのは「全員参加型」という新生ばんえい競馬発足当初のスローガンにぴったりなんですよね。
帯広競馬場での単独開催となり、競馬場への集客の目玉としてオープンした複合施設のとかちむらですが、残念ながら売上や来場者数は計画を大きく下回っているのが現状です。
競馬場ととかちむら、いずれも厳しい状況ではありますが。それだけに、両者で協力しての集客イベント等が増えていけばうれしいなあ、とも思いますし、そのイベントにいろいろな関係者を巻き込んでいき、「全員参加型」を実現するためのフィールドとなればもっともっとうれしいなあ。
今回アイマスのキャラクターで彩られた競馬場ととかちむらを見ていて、アイマスという「触媒」によって両者の関係が強く結びついた、非常に意義深い日だったのではないかと感じた次第です。


今回のコラボイベントに関してはいろいろなニュースサイト等でも取り上げられ「公式が病気」や「ばんえいやりすぎ」等の褒め言葉がネット上で飛び交っておりました。
あくまで個人的な感想であり憶測ですが。公式(OPBM)が今回未だかつて例のない規模でコラボに臨んだ背景には、当然宣伝効果を見込んでの事もあるとは思いますが、これまでアイマスのファンは何度も個人協賛競走を組んでくれていて、2010年にはラッピングバスを仕立てて競馬場に来場、協賛競走を4レースも組んだこともしてくれているわけで。OPBMの今回の「本気」は、これまで協賛してくれたアイマスファンへの感謝の気持ちの表れもあるのかなあ、という気がします。
ただ、このホスピタリティはアイマスだけに限定した事でもなく。最近行われたNHKで制作中のドラマ「大地のファンファーレ」のロケでは、ソリの音を撮りたいという音声さんに騎手がソリに乗れと誘う話とかファンがエキストラに自発的に動いて取り組んだ話などが紹介されております。関係者もファンも、非常に協力的な人たちが多いんですよね。
これは当然、現在も厳しい経営が続いている状況ですので「競馬の宣伝になるんなら」という意識はあるのですが「世界で唯一、ここで行われている競技の魅力を多くの人に知ってもらいたい」という気持ち働いているんだと思います。

実際のところ、今回のコラボイベントはものすごい反響を呼び、Twitterのハッシュタグ(#banei,#banei_imas)がトレンドワードとなり、ネット中継でも「ばんえいを初めて観た」という人がたくさんいらっしゃったようですし、その反応もかなり好意的なものが多かったようです。
私自身「ばんえい競馬は面白い、この面白さが伝われば観客だって売上だって増える」という主張を大した根拠もないまま繰り返してきたわけですが、実はこの説は間違っていなかったんだという実感と手応えを感じておりますし、今回のビッグウェーブに乗ってばんえい競馬の認知度を上げ、売上の好転に結びつける方策を考えなきゃいかんよなあ、と。
「ばんえい競馬を知ってもらうこと」と「馬券を購入してもらうこと」の間には高いハードルが存在していること、そして「一度試しに馬券を買ってみた」と「継続的に競馬を楽しむ」の間にも高いハードルが存在しているわけです。「継続的にばんえい競馬に興味を持ってもらうこと」や「馬券を予想するための(特にネットでの)情報提供」等の必要性が(これまでも度々書いてきたことですが)あるでしょう。


今回のコラボイベントですが、ばんえい競馬にとっては単なる企業協賛競走にとどまらない「本気」を見せたということになっていますが。当日、OPBMの職員さんとちょっと立ち話をした時には「もっといろいろ出来たはず」と言ってました。また、とかちむらのスタッフさんからも「準備期間が少なかった」という声を聞きました。私自身も、もっと準備期間があればいろいろアイデアも出せたのになあ、という残念な気持ちを持っております。
ばんえい側では「まだ本当の本気を見せていない」と考えている人が結構いるようです。ネット上では「やりすぎ」なんて言われているようですが、実際には「やり足りない」だったわけです。
ですので、「ばんえいの更なる本気」を見せるという意味でも、第2回ばんえいアイドルマスター記念の開催を切に願うところであります。

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November 06, 2011

ばんえい×アイマス

11月20日帯広競馬場で、ばんえい競馬×アイドルマスターコラボ企画「ばんえいアイドルマスター記念」が開催されるそうで、特設ページも公開されています
この特設ページの公開以後、Twitter等を眺めててもかなり話題になっているようで、アイドルマスターというコンテンツの注目度の高さを再認識しております。
アイマスで協賛レースといえば、これまで有志の方が個人協賛を組んでくれたこともありましたが、今回は企業協賛という以上の「コラボイベント」というカタチということで。これはすごいことだよなーと思いますし、これまで個人協賛レースがあったからからこそ、今回のイベントが実現したということで、これまで協賛レースを組んでくれた有志の皆様に感謝したいなあ、と思います。

さて当日ですが、このイベントのために遠くから帯広に駆けつけるアイマスファンの方々がたくさんいらっしゃるようで。すごい行動力だよなーと敬服すると同時に、せっかく帯広競馬場に来てもらえるんだから、十勝帯広を目一杯堪能してもらいたい、十勝の事をもっと好きになってほしいなあ(できればばんえい競馬も)と。

ばんえい競馬的にいえば、このイベントって実はすごいチャンスであると個人的には認識しております。
だって「ファンの高齢化」というのが指摘されているばんえい競馬に「新たなファンになってくれるかもしれない若い人達がたくさん来る」んですから。これって非常に重要だと思うんですよね。そーいう意味でも、当日はコラボイベントもそうですが「初心者向けにばんえい競馬(レースや馬)を知ってもらえるような仕掛け」を考えることが重要ですかね。
今回のコラボイベントが成功し、今後も単なる名前だけの企業協賛を越える「コラボイベント」が増え、イベント会場として帯広競馬場を活用する取り組みが増えてくれば、競馬場に人を呼び込む機会も増えるし、「とかちむら」にもプラスになるよね、と。
例えば、当日は競馬場にフラワースタンドが設けられるそうですが、特設ページには「帯広市内のお花屋さん一覧(iタウンページ)」へのリンクが付けられています。お花屋さんにとっては「ばんえい競馬があることによって売上が上がった」ということにもなるわけで、地元への経済効果が広がります。コラボイベントが増え、大規模になれば、経済波及効果を更に上げられるわけで。
その点からも、今回のコラボイベントには期待しておりますし、成功してもらいたいと思っております。

ゲームやアニメ系とのコラボということで、一部では「萌えに媚びるな」という言い方をされているのかもしれませんが……。
私自身が「ばんえい競馬萌えー」な人種ですからねえw
「アイマス」と「ばんえい」、追いかけているものが違うだけで「一つの物事を熱心に応援する人」ということは同じということで。「十勝」が縁で出来た繋がりを大切にしたいし、いろいろと協力できればいいなー、と。

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March 05, 2010

ファンの意見を取り入れる

ばんえい十勝劇場さんより転載。

アンケートに答えてお菓子もらおう!
6~8日に初企画 動向把握、運営で活用へ

 ばんえい十勝の運営を受託するオッズパーク・ばんえい・マネジメント(OPBM、新名貴之社長)は6~8の3日間、帯広競馬場スタンド1階特設コーナーで、来場者を対象にした初のプレゼント付き「お客様アンケート」の聞き取りを行う。各日午前10時から午後2時まで実施する。

 同競馬場に来るファンから施設やサービスなどの満足度や改善点などをスタッフが聞き取り、4月からの新年度の運営に生かすのが狙い。これに併せて来場者の年齢層・居住地なども調べ、ファンの最新の動向も把握する。答えてもらった人には菓子・お茶缶をプレゼントする。

 同競馬場には利用者が要望を記入するアンケート用紙を入れる常設の箱もあるが「新年度に向けてまとめて要望を調べる機会を設けたかった。運営側でこれまで気が付かなかった点も出てくると思う。寄せていただいた要望で、予算面なども考慮して実現できるものは、新年度からすぐに実行したい」(新名社長)としている。

ということで,非常によい試みだと思います。特に「来場者の年齢層や居住地」なんていう基礎的な数字は絶対に押さえておかなければいけないでしょう。「なんで日程決める前にやっとかなかったのか?」という疑問もないことはありませんが,今後の競馬開催がよりファンの実態に見合ったものになればと思います。また,

> ファンから施設やサービスなどの満足度や改善点などをスタッフが聞き取り、
> 4月からの新年度の運営に生かすのが狙い。

対面聞き取りでやるのは非常によいと思います。面白いアイデアがたくさんでてくるといいですね。

ところで。この「ファンからの意見を聴取する」ということに関して,できればやっていただけるとありがたいな,ということがありまして。

「意見を取りっぱなしにしないで,どんな要望があったのかとかそれについて実現可能だとかこーいう理由で実現不可だとか,(一部でもいいので)ファンに開示してほしい」

ということ。
常設の箱なんか特にそうなんですが,いくらファンから意見をもらっても,見える形でのフィードバックがなければ「意見しても読んでないんだろ。だったら出すだけムダ」と思われてしまいかねないわけですから。スーパーマーケットのように全ての意見に詳細に返答すべきとまでは思いませんが,やっぱりせっかく意見したんだから返事があった方がうれしいだろうし,また意見しようかというモチベーションも上がるのではないかと。

ファンの意見ということでは,競馬場に限らずインターネットにもいろいろありまして。
例えば,翔けろ!!ハクバオウジさんが「レース後のコメント」をホームページに載せてはどうか,との提案をされていますが。個人的にすごく面白いし実現すればいいんじゃないかと思います。インターネット上でファンが競馬に対して意見を表明する場としてはばんえい十勝劇場さんの新生ばんえい競馬への提言集が代表ではないかと思いますが,ただ意見が箇条書きされていくだけで,何もフィードバックがないというのがちょっと寂しいというか,ちょっともったいないなーという印象が。
他にもばんえい思い出写真館さんのようにいろんな提言を上げている方もおりますし,拙blogでもちょぼちょぼと書いていたりもするのですが。やっぱり「ここのblogで書いた意見はキチンと主催者に届いていないんじゃないか?」とはよく思ったりもします。とはいえ,OPBMの中の人に「ばんえい競馬に提言しているブログを検索してコメント付けて回れ」となどいうのは無理な話。
ということで,今回の競馬場でのアンケート聞き取りのようなものをインターネットでも受け付けできないか? と考えたりしているのですが,どうなんでしょうかね? あとは競馬場にある「常設の箱」に相当するメールアドレスもあったりするとモアベターなのかもしれません。

OPBM藤井前社長が用いた「全員参加型」という言葉がありますが。じゃあ,これまで「その『全員』の中にファンは入っていたのか?」というと,個人的には必ずしもそうではなかったのではないかと感じています。今回のアンケートは単なる「意見聴取」だけじゃなく「ファンが『全員参加型』の輪に加わっていることをファン自らが意識する」きっかけとなるいい機会なのではないかと思いますし,主催者側にとっても「ばんえい競馬を成功させるために『ファン』を(いい意味で)活用する」きっかけとなればいいなと思います。

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February 23, 2010

ばんえい競馬1口ファンド

【ばんえい】ばんえい競馬初の1口ファンドいよいよ実現

 地方競馬全場のインターネット投票サービス「楽天競馬」(運営:競馬モール株式会社)と有限会社シルクホースクラブ(代表取締役:阿部幸也)が共同で、ばんえい競馬で初となる1口ファンドを実施することになりましたのでお知らせいたします。

(後略)
http://plaza.rakuten.co.jp/keibainfo/diary/201002220002/

ということで,ついにばんえい競馬に一口馬主がくるようです。
また,既存の一口馬主と一番の違いはクラブが用意した馬に出資をするのではなく,会員が能力検定を見て出資する馬を選ぶ,というところ。すぐにレースに使えて活躍できる可能性が高い馬を選べるというのは出資者にとってはいい条件なのではないかと思います。
想定出資額は1口2万円前後,維持会費は1口1500円。あとはシルクホースクラブの入会金(1万円)と一般会費(3150円or1050円)がかかると思いますが,私のようなしがない給与所得者でも手が届く値段かなあ,という感じです。とはいえ,現在の報償制度では馬主として得られる金額はかなり低いのが現実で,いわゆる「収支」という意味では出資者がプラスになる可能性は極めて低いですね。しかし,安価な出資でばんえい競走馬の馬主に,しかも能検を見た上で素質馬を選べるというのはかなり魅力的なんじゃないかと思います。

この一口ファンド制度。単純に馬主数が増えるということもメリットでありますが,個人的には生産者に対してのアピール効果を期待したいです。ばんえい競馬の報償費の低下によって馬の取引価格が下落したり食肉業者に競り負けたりしている状況や,生産者の高齢化や後継者不足も相まって,農用馬の生産者数や頭数は急激に減り続けています。馬を作っている生産者には「食肉業者に競り落とされるよりは,多少安くとも競走馬として使ってもらいたい」という思いを持っていられる方も多いと聞きます。自分の生産馬が中央競馬では既にブランドとなっている「シルク」の冠名をつけて競馬場で走る,というのは生産者にとって励みになるのではないかと。
また,今回の視察ツアーもそうですが,愛馬を応援するために出資者が来帯する機会が増えるとかいう効果もあるでしょう。ばんえい競馬の場合,平地競走特にJRAに比べて「故障による長期休養や引退が少ない」「出走数が多い」「競走馬として活躍できる期間が長い」ということで,1頭の馬と長く付き合うことになろうかと思います。出資者がリピーターとして継続的に来帯していただけるなら,競馬場にとっても十勝帯広にとっても大変ありがたいことです。

一口ファンド,将来的には募集馬数の増加や他クラブの参入も期待したいところでありますが,現行の報償金では出資者の費用負担が大きいために「費用負担が大きくてもばん馬の一口馬主になりたい,ばんえい競馬を応援したい」という強い意思を持ったファンのみに客層が限定されてしまうのではないかという気がします。そのような状況下では募集頭数の増加や他クラブからの参入は慎重にならざるを得ないでしょうし,ボランティア的精神が前提での出資を求め続けることはいずれ限界が来るのではないかと。これは一口ファンドに限ったことではなく既存の個人馬主さんも同様ですが,馬主の経済的負担を軽減できるよう(できれば預託料ぐらいは出走手当+賞金で賄えるように)報償費を増額と,その前提となる馬券売上額の向上を期待したいです。

ばんえい競馬をとりまく状況は,ここのところ

 馬券売上の低迷→賞金の値下げ→馬の取引価格低下落→生産頭数の減少

という負の連鎖にどう抗っていくかという極めて深刻な問題に直面しているわけですが。今回の一口ファンドは,この負の連鎖に歯止めをかけるための絶好のチャンスなのではないかと期待しています。是非とも成功してもらいたいなと思います。
そしてばんえい競馬に「全員参加型」で関わっている輪の中に新たに「クラブ法人」という存在が加わることになるわけですが。各団体同士が協力して新たなコラボレーションが生まれると,ばんえい競馬全体がより活気づくんじゃないかと期待しております。
また個人的には,一口馬主で「ばん馬の血統」に対する注目度が上がるのではないかという事で,「同好の士」としてはうれしく感じておりますし,「ばん馬の血統について知りたい」というニーズに応えられるよう,このBlogやWebサイトでの情報提供やその他諸々でやっていければいいなーと考えております。

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January 15, 2010

OddsParkLOTO スタート

ついにというかようやくというか、OddsParkLOTOがスタートしました。
売上額は連日200万円超えとなかなかに好調のようで、せいぜい10~20万円ぐらいと予想していた自分の見識の浅さを再確認した次第でありますorz

さて。このOddsParkLOTOですが、ばんえい競馬についてはコンピュータが自動採番する「ランダム式」が採用されております。ランダム式あるいは自分で買い目を選べる「セレクト式」か、どちらが良いのかという事に関しては、個人的にはセレクト式の方が良いのではないかと考えておりました。
理由は「セレクト式の方がきちんと『予想』をしてもらえるだろう。で、せっかく5レースの勝ち馬を予想するんだから、LOTOに加えて普通の単勝や馬連馬単の馬券も買ってくれるんじゃないか」という、あまり根拠のない推論だったのですが。これはよくよく考えてみると、かなりヘビーユーザ的な考え方だったようで、今にして思えば間違いだよなと気づきました。ネット投票のみのOddsParkLOTOということは、予想紙が入手できないユーザも多いわけで。限られた情報の中で5レースを予想するのはいかにも大変。普段から大半のレースを予想&購入しているヘビーユーザならともかく、これから取り込むべき新規層ライト層にとっては、そんな「めんどくさい」馬券を買うのは高い障壁となるわけです。まずは「ばんえい競馬に興味を持ってもらう」ことを優先するならランダム式の方が正しい選択だったのかな、ということで、ここでも自分の見識の浅さを再確認した次第でありますorz
ということで、ランダム式を採用したというオッズパーク社の判断は正しかったのだろうな、とは思います。ただ、買い目が均等に散らばるランダム式ではOddsParkLOTOの最大の謳い文句である「最大2億円」が確率的にほぼ有り得なさそう(だいたい平均750万円ぐらいに収まるかと思います)なのがちょっと残念です。まあ、あとはやっぱりばんえいのヘビーユーザとしては「自分の選んだ買い目で5重単当てたい」という気持ちはありますので(笑)、できればランダム式とセレクト式の両方が選べるようになればモアベターなのかなーという気がします。

それはさておき。とりあえず順調な滑り出しとなったOddsParkLOTOをばんえい競馬の売上回復に結びつけるためには
・OddsParkLOTOの売上を増やす
・OddsParkLOTOでばんえいに興味を持った新規ファンにOddsPark競馬でも投票してもらう

ことが必要なのだろうな、と思います。
前者については何といってもプロモーション活動が重要なのでしょう。オッズパークの既存会員に一人でも多く投票してもらえるようにというのもそうですが、オッズパークの投票会員を増やすというのも重要。これはオッズパーク社の取り組みに期待したいのはもちろんですが、OPBMとしても競馬場内でのプロモーション強化とか、オッズパークで買える他主催者の競馬に興味を持ってもらえるようなイベントなんてのもあっていいんじゃないでしょうかね? 昨年はリッキー&ミルキーやエアばん馬が全国の競馬場を行脚したわけですが、反対に他主催者のキャンペーンを帯広競馬場に招待してもいいんじゃないかと思います。JRAジョッキーDayがあるんだからホッカイドウ競馬ジョッキーDayがあってもいいじゃないですか。これはOddsParkLOTOだけの問題じゃなくて、全国どこも厳しい状態となっている地方競馬を活性化させるためでもあるのですが。

また、OddsParkLOTOではじめてばんえい競馬に触れた新規ファンをリピーターとして継続的に投票してもらう、できればOddsParkLOTOだけでなくOddsPark競馬にも投票してもらいたいというのは、これまでもいろいろと書いてきた「インターネットユーザ向けの予想情報の強化」が必須だよな、と思います。また、それ以外にも「そもそも、ばんえい競馬というものの理解度を深める」コンテンツも必要だろうな、と思います。これは先月のエントリでも書いたことなのですが。「どうして第1障害を降りてから、何度も止まるの?」「どうしてせっかくリードしている逃げ馬が第2障害の下で他の馬が来るまで待っているの?」等々。ばんえい競馬に慣れ親しんでいるヘビーユーザにとっては「当たり前」のことが、ばんえい競馬初心者にとってはなんだか奇妙な光景に映ってしまう、その疑問に対する回答が容易に見つからないとせっかく新しく来てくれたお客さんが「ばんえい競馬はやっぱり分からない」ということで離れてしまう。ばんえい十勝公式サイトには一応初心者向けのコンテンツはあるにはあるのですが、内容的には競馬場で配布されているパンフレットの転載に過ぎないし、残念ながらユーザの求める内容にはなっていないんじゃないかと思います。FAQみたいなものを作るとか、チュートリアル的な動画を作ってみるとか、手段はいろいろあるんじゃないかと思いますし、この辺は母体がIT企業であるOPBMとしての強みを活かせる分野なのではないかと思います。
……なんて無責任に書くのは簡単なのですが、OPBMさん、特に広報担当は相当に激務だという話も聞きますし、すぐに対応しろというのも難しいのかもしれません。しかし、折角OddsParkLOTO効果でばんえい競馬に新しく興味を持ったファン層がいるわけですから、この機会を逃すのはちょっともったいない。新生ばんえい競馬は「全員参加型」なわけですから、例えばWebサイトを強化するなら、ばんえい競馬に詳しい外部の人にコンテンツの本文作成を委託するとかしてみてもいいんじゃないでしょうか?

ピンチの時に「全員参加型」で乗り切ろうというのは当然そうなんですが、チャンスの時も「全員参加型」でさらに盛り上げよう、という雰囲気があれば、よりよい感じで回るんじゃないかと思うのです。

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January 04, 2010

「全員参加型」という言葉(2010年年頭に際し)

正月三箇日も過ぎてしまい今さら感もありますが,今年もよろしくお願いいたします。

先日,コメント覧でインターネット上での予想情報の不足感について書き込みをいただきましたが,その中に興味深い言葉がありました。

> 全員参加型とはいえやはりそれぞれの役割分担は必要で、
> 厩舎は良い馬を作り、主催者は良いイベントを作り、ファンはたくさん馬券を買う、
> 友だちに勧めるという枠組みのもと

全くその通りだと思います。「全員参加型」っても役割分担はある,ていうか無いと困るのですよ。
主催者である帯広市,運営会社であるOPBM,施設所有者である十勝農協連,馬を所有する馬主さんたち,その馬を預かり育てレースに臨む厩舎スタッフ……。その他,さまざまな人たちが協力し合ってばんえい競馬という興行が運営されております。どうやら今年はそのばんえい競馬にとって「正念場となる」一年のようですが。それぞれの立場の人たちがそれぞれ自分たちの役割をこれまで通りにしっかりと果たしていき,全体としてこれまで以上の「一体感」を築いていければ,必ずやこの難局を乗り越えられると信じております。

さて。日ごろから新生ばんえい競馬は「全員参加型」だと言っておるわけですが,じゃあ我々ファンは何をすればいいんでしょうか? 個人的には「あまり深く考えずに,今まで通りファンとして振る舞えばいい」んだと思います。
ばんえい競馬のあれこれを読むためにインターネットを放浪していると

「単なる一ファンなので大したことは出来ませんが」

という言葉を時々目にしますが……。実は,個人的にはその言葉にはちょっと疑問を持たざるを得ません。何か難しく考えすぎなんじゃないかなあ,と。
わたしとしては「全員参加型」という言葉をこう解釈しております。

・自分の出来ることだけやればいい。出来もしないことを背伸びしてやろうとする必要はない
・その代わり,出来ることは遺漏なくすべき
・あとは「自分の出来ること」がちょっとでも増えればモアベターだよね

どうも「参加する」「支援する」という言葉を使うと,えらく高尚なものだと思われているんじゃないかという気がしますが,あんまり難しく考える必要はないと思うんです。馬券を買うとかふるさと納税制度を使って帯広市に寄付をするとか,確かに立派な貢献ではありますが……。もっともっと小さなことでも良いと思うんですよね。
例えば。競馬観戦に帯広を訪れた際に「本州から競馬を観るために来たんですよー」と,お土産屋の店員さんやタクシーの運転手さんと世間話をする。これだって「競馬があることによって十勝が潤っている」ことを住民の方々に認知をさせる効果がある,立派な宣伝活動だと思うんですよね。例えば。おみやげにばんえい競馬の写真がプリントされているものを選ぶ。ばんえい競馬の写真をパッケージに描いたところ売り上げがUPした,なんて数字が出たら素晴らしいことだと思います。
なかなか競馬場に行けないという方でも。blogなんかでばんえい競馬の事や好きな馬・騎手について語ってもよし。自分でblogを立ち上げなくても,お気に入りのblogやSNSのコミュニティなどにコメントを寄せる。インターネット上のばんえい競馬に関するコミュニティに「賑わい」が生まれると,お互いのばんえい競馬に対する興味が相乗効果で増してくるし,そして,これまでそれほどばんえい競馬に興味を持たなかった人に「なんだか,ばんえい競馬は楽しそうだな」と思ってもらえれば,それがばんえい競馬の新規ファン獲得に繋がるわけで。
極端な話,ばんえいだけじゃなくて地元の地方競馬やJRAを応援してくれてもいい。今は「競馬」の元気を回復させることが喫緊の課題であります。そして,それが将来のばんえい競馬ファン候補を増やすことにも繋がるわけですから(わたし自身JRA→ホッカイドウ競馬→ばんえい競馬の順で覚えていったクチですので)。
何だかキレイゴトを言っているような気もしないでもないですが,あんまり深く考える必要はないと思います。いきなり高望みしても,うまくいかなかったら元も子もないですし,何よりも「出来る範囲で気軽に楽しく」から始めた方が,長続きするんじゃないかなーと。そして,「あ,こんなことなら簡単じゃん」と思えることがあったら,それをしっかりやってもらえればいいんじゃないかと思います。また,そのうちに「お,こんなこともできそうかな?」とか「こんなこともやってみたい」と思い付くことがきっとありますから,その時になったら守備範囲を少しずつ広げていけばいいんじゃないかと。

暗いと不平を言うよりもすすんであかりをつけましょう

ということで,自分自身的にも,今年もあれやこれやでばんえい競馬の手助けをしていければいいなー。いろいろとやりたいこともあるので,一つでもカタチにしていければいいなーと思います。正直言って辛気臭いエントリの多いblog&更新が滞りがちなWebサイト(本館)ですが,今年もご愛顧いただければ幸いです。

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December 22, 2009

初心者に馬券を購入してもらうために

来年度のばんえい競馬の開催が一応決まりまして、競馬場活性化の起爆剤となるであろう複合施設についても、来年度に供用を開始するようです。先日の砂川市長とOPBM新名社長の記者会見では、複合施設開設による集客によって馬券売上増加に繋げたいという意向が示されていましたが。個人的に「競馬場に観光客が訪れる」ところから「観光客が馬券を購入する」という行動に至るまでに、非常に高いハードルがあるのではないかと思います。
競馬を初めて観た観光客がレースを観て「迫力があった」「感動した」「また観たい」とポジティブな感想を持っていただけるのはもちろん有り難いのですが、それだけだと残念ながら「売上」には繋がらないわけで。できればレースを予想してもらいたい、馬券を買ってもらいたい。あわよくば「レースが面白かった」「馬券の予想が面白かった」「インターネットでも観れる・買えるなら」となってもらいたいわけです。

ばんえい競馬というのは「競馬」といっても一般の平地競走と全然違うわけです。競馬場で何の説明もなしにレースを観たときに、「どうして第1障害を降りてから、何度も止まるの?」「どうしてせっかくリードしている逃げ馬が第2障害の下で他の馬が来るまで待っているの?」等々。ばんえい競馬に慣れ親しんでいるヘビーユーザにとっては「当たり前」のことが、ばんえい競馬初心者にとってはなんだか奇妙な光景に映ってしまう。そして、その疑問がその場で氷解しないと「ばんえい競馬はよく分からない」となってしまい、リピーターにはなってもらえなくなってしまう。このへんをきちんとケアしないと、せっかく新規客が競馬場にやって来ても、リピーターとして定着しないのではないかと思います。

例えばですが。ばんえい競馬には「バックヤードツアー」というイベントがありますが。これと似たような感じで、レース観戦のポイントや競馬新聞を読むポイント、マークカードの塗り方等々、「レースと馬券を楽しむため」のツアーみたいなのはできませんでしょうか? もちろん予想行為に関わる事項なので、担当するのはOPBMの職員ではなくボランティアになるでしょう。できれば、そのような人材を多数用意しておいて、ツアー1組ごとや希望に応じて小グループ客にも対応出来る。いわゆる「競馬場内ツアコン」みたいな人がいれば、初心者でも馬券を買いやすい、レースの面白みも分かりやすいのかな、と思います。

他に既存のイベントでいえば、場立ち予想なんかは意外と有効なんじゃないかという気がします。「買い目」という「結果」以上に、「どうしてそう予想したか」という「プロセス」を紹介することが、自分なりの予想スタンスが確立していない初心者ライト層にとって参考となるんじゃないかと思います。それと(これは初心者層に限ったことではないのですが)、場内放送では木本(定政)さんによるパドック解説→予想公開の後は、オッズ表示画面に変わり、実に味気ない状態が締切まで続くことになります。これって「お客さんを飽きさせる要因」になっているんじゃないかと思うわけです。せっかく来ていただいたお客さんを放ったらかしにするのは好ましいことじゃないですよね。
わたし自身も札幌近郊のAibaで場立ち予想をやらさせていただくことがあるのですが、ばんえい歴たかだか十数年で厩舎情報も相馬眼も持ち合わせていないシロートの予想でありながらも、耳を傾けてくださる方が結構いらっしゃいます。競馬場でなら、予想紙で印を打っている人はもちろん、生産者とか草ばん馬で手綱取っている人とか、いろいろな人にやってもらうことができるんじゃないでしょうか。

近頃の「ムダなお金を使うのは悪」な風潮もありますし、馬券の売上がV字回復する可能性は極めて低いのが現状ですが。じゃあ今現在「馬券の売上を増やすための取り組みが十分行われているか?」と見てみると、全然取り組みが足りていないような気がします。取り組みも無いままで「馬券の売上が減っている。原因は天候のせいだ不況のせいだ」なんていっても全く説得力はありません。今年度(4-11月)の1日平均の馬券発売額は前年比89.3%だそうですが、これは地方競馬全主催者の中でも最低の数字なのですから。
本当に競馬を続ける意志があるなら、売上を好転させるための施策を早急に打ち出して進めていかなければなりません。これは自戒も含めてですが。

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December 08, 2009

ばんえい競馬 平成22年度開催へ

ばんえい競馬の来年度開催に向けて、帯広市とOPBMが協議に入ったことが発表されました。ばんえい十勝劇場の記事から砂川帯広市長と新名OPBM社長の発言を拾ってみることに。

砂川市長
> 前年比1割減が続く現在の馬券発売実績を踏まえ、
> 「次の年はまさに正念場。厳しい状況の中でばんえい十勝の生き残りを
> 懸けた年になる」と説明。「市民全体の関心が3年前と比べて
> 冷め気味になっている。私どもは新しい基軸を出してばんえい十勝を
> 地域資源と位置づけ、市民や国民にアピールすることも大事」

> 複合施設を観光拠点に位置づけ、「競馬場に人が集まり、ばんえいや馬に
> 関心を持つ人が増え、レースを理解する人が増えることにつながれば、
> 間接的に競馬を応援することになる。ただ定量的にいくら売り上げを
> 出すのかと言われると(答えるのは)難しい」

新名社長
> 継続開催の判断材料について、「単純に黒赤(字)では判断しない。
> 地域にとってばんえいが必要かどうか、残すために取り組みが見えるのかが
> 最も重要な判断基準」と強調。現行の枠組みで赤字が続いた場合、
> 「私どもが赤字を全般的に負担する構造はいつまでも続かない」

> 新名社長は競馬経営が抱える構造上の問題について問われると、
> 「単純に言えば民間企業が赤字を背負う仕組み。それが良いとか悪いとかの
> 話ではなく(根本的な問題は)民間の経営判断に(競馬の存廃判断を)
> 委ねていること」と指摘。今年度の赤字見通しについては明言を避けた。

> 来年度の早期に供用開始を予定している帯広競馬場の複合施設に関して
> 「私どもが複合施設化を問題提起し、これに応じる形で市が主体的に進めている。
> 複合施設化によって集客やコラボレーションが図れることは期待している」

ということで、OPBMの赤字による撤退云々については従来どおりの見解ですが。砂川市長の「次の年はまさに正念場」という発言は、来年度限りでの廃止もあり得る事を示唆したと受け取られても仕方のない言葉ではないかという気がします。来年度などと悠長なことは言ってられず、今からでも打てる手は早急に打つべきでしょう。
また、砂川市長の発言で面白いなと思ったのが、「市民全体の関心が3年前と比べて冷め気味になっている」というところ。市側はこれまで、売上低迷に対しては「天候不順」や「景気低迷」といった外的要因、ある意味「責任転嫁」的なコメントが多かったように記憶しております。それを、今回市長自らが「主催者側の力不足」を低迷の一因として挙げたのは実はかなり重要なことなのではないかと思いますし、個人的には評価したいです。

次年度については、砂川市長と新名社長の両者ともに「複合施設による新規層の開拓」に期待をしているようです。となると従来の場内イベントに加えて、「観光拠点の位置づけ」である複合施設のプロモーションが必要となるでしょう。
そもそも、ばんえい競馬で「複合施設化」という言葉がクローズアップされたのはヒロ中田氏(じゃらん)がシンポジウムでした「競馬場に『道の駅』を併設してはどうか?」という提言が発端ではなかったかと記憶しております。これは『道の駅』という圧倒的なブランド力があってこそ成立するプランだと考えております。そのブランド力なしでどうやって集客できる施設に育て上げていくのか? これまで以上に商工観光関係団体との連携や、旅行会社等への働きかけが求めらるのではないかと思います。市長の「ばんえい十勝を地域資源と位置づけ、市民や国民にアピールすることも大事」という言葉が本当なら、ばんえい振興室だけではなく帯広市全体の案件として振興策を推進してもらいたいと希望します。

また「複合施設化によって集客やコラボレーションが図れることは期待」ということですが、「競馬場に新規客がやってくる」ことと「馬券の売上に繋がる」の間にはかなり高い障壁があるような気がしますし、その新規客がリピーターとなって繰り返し馬券を買ってもらえるようになるためには、さらに高い障壁あるのではないかと思います。
現状でも競馬場では毎週のようにイベントが行われておりますが、残念ながら馬券の売上改善には結びついていません。複合施設化によって新規客を競馬場に誘導できたとしても、その新規客に馬券を買ってもらえなければいけないし、欲をいえば今後も競馬場・場外に通ってもらったり、ネット投票の会員登録をしてもらえるようになってもらいたい。既存のイベントが費用対効果として見合うものなのかを検証すべきではないかと思います。
#「馬券の売上に結びつくイベント」については日を改めて別エントリで。

また、競馬場のイベントでいえばもう一つ。主催者(OPBM)以外にもとかち馬文化を支える会十勝応援団とかちイエローリボンプロジェクトばん馬と共に地域振興をはかる会……等々、いろいろな団体がイベントや支援活動を行っているわけですが。これら各種団体とOPBM、あるいは各種団体同士でのコラボレーションがあっても面白いんじゃないかと思います。

「市民全体の関心が3年前と比べて冷め気味になっている」というのが低迷の原因であるなら、その冷めた空気を温め直す必要があるでしょうし、そのためには「競馬場に行くと面白いことがある」「競馬場の存在が帯広(十勝)のためにプラスに作用している」と多くの人に認知をしてもらわなければいけないと思います。(もちろん、近い将来「競馬場が市の財政に寄与する(黒字化)」となることも当然!)

最近はすっかり耳にすることが減っちゃいましたが、新生ばんえい競馬は「全員参加型」が合言葉だったはず。「ばんえい競馬を盛りあげよう」と思う人たちが一丸となって「正念場」を乗り切っていければいいな。どうせやるんだったらみんなで楽しくやれればいいな、と思います。

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November 18, 2009

(ニュース転載) まちづくり懇談会での市長発言

帯広市では市長が直接まちづくりの施策や事業などを説明し,市民からの意見を聞くまちづくり懇談会というものがあるそうで。今月に市内8ヶ所で開催されたそうです。11月17日の北海道新聞(地方版)の記事から,ばんえい競馬に関する市長の発言を抜き出してみると


例えば8日の東コミュニティセンターでの懇談では,ばんえい競馬をめぐり、市民から「ギャンブル性がない文化色の濃い方向に持っていけないのか」との質問が飛び出し,砂川市長が「文化はそれだけではお金が稼げない。今の時点では,競馬はやり続ける必要がある」と答えるやりとりなどがあった。


 ばんえい競馬は確かにギャンブルです。でも,以前はその益金が市の財政に貢献しました。今は売り上げが落ちてピークの3分の1。将来も大きな売り上げは期待できません。
 北海道開拓は馬が行った歴史があり,そのおかげで今の時代がある、そういう時代の記憶を未来に伝えることが大事だと考えます。
 今,農耕馬が活躍できる場所はばんえいしか残っていません。廃止したら,馬そのものが無くなってしまう可能性があります。ただ,赤字を続けると大変なので,市の一般会計から赤字分を補てんすることはありません。
 ばんえい競馬はまだ,今以上に収益を上げられると思っています。場外馬券場の工夫,新しい馬券の開発,観光資源にもなる。万策尽きたら,そこで判断すると言うことが想定されますが,今の時点では競馬をやり続ける必要があります。
 文化はそれだけではお金を稼げません。競馬を通じて馬文化を後世に伝えていきたい,と思っています。

ということで,砂川市長としてはばんえい競馬の継続に前向きなお考えをお持ちのようです。
実のところ,先日もまちづくり懇談会については11月2日の地方版でも記事になっていたのですが


売り上げ不振が続くばんえい競馬の運営について,砂川市長は「赤字を一般財源で補てんすることは考えていない」とあらためて表明した。
 この日の住民側出席者は約30人。砂川市長は同競馬について「競馬場の複合施設化で運営がプラスになるよう検討している。赤字になれば廃止しかない。そうならないよう努力している」と述べた。

と,随分後ろ向きな印象の報道だったのでちょっと心配していたのですが。

ただ,「赤字を一般財源で補填しない」というのは重ねて強調されていますので,予断を許さない状況は変わりありません。説得力のある「黒字化達成のためのロードマップ」を示して,帯広市民(市議会)の賛意を得る必要があるでしょうし,「本体」である馬券売上額の減少を食い止めなければいけないでしょう。
「鳩山不況」などという言葉が流行りそうな昨今,北海道は更なる厳しい経済状況となるかもしれない状況下なわけで。厩舎関係者のみならず馬主や生産者が安定的にばんえい競馬に参画していけるための「明るい将来像」,それも単なる夢物語ではない「説得力のある中期構想」が必要なのではないかと思います。

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