December 09, 2011

12月10日9Rはダービートライアル?

12月10日9Rにばんえいダービー出走権利当落線上の馬が出揃っているということで、3歳馬の番組賞金を調べてみた。☆印が9R出走馬、1着賞金60千円。

1 オイドン      2,689(千円)
2 ニュータカラコマ  2,540
3 フジダイビクトリー 1,799
4 アグリコトブキ   1,759
5 タカノテンリュウ  1,648
6 フナノコーネル   1,398
7 レットフジ     1,314
8 ヤマトホマレ    1,235
9 ブラックパール   1,184 ☆
10 タッピイサム    1,141 ☆
11 イワキ       1,123 ☆
12 アアモンドジャンボ 1,014 ☆
13 ホクショウバルト   990 ☆
14 ヘイセイオトメ    955 ☆
15 クリテンホウ     906 ☆
16 マルニセンプー    905 ☆

ここのところ出馬投票していないヤマトホマレが次開催も出てこないとなると11位が当落線。タッピイサム、イワキあたりが勝つと出走確実。逆にクリテンホウ、マルニセンプーあたりはここで頭取っても賞金足りず、決勝レース(5日目12R)にも勝った上で上位馬の回避待ち……てな感じですね

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April 01, 2010

ばんえい記念(結果)

シーズン最後を飾る大一番ばんえい記念は6番人気ニシキダイジンが制す。

前日夜の降雪で馬場水分4.6%とこの時期にしては軽い馬場。恒例となった旧新重賞ダブルファンファーレの後スタート。さすがに1トン競馬,各馬第1障害を越えるのも一苦労。先頭で越えたのはナリタボブサップ。続いてカネサブラック。ニシキダイジン。一旦膝を折りながらも立て直したフクイズミが4番手。3連覇中の王者トモエパワーは大きくもたつきなんと最後尾で第1障害越え。先頭を行くのはナリタボブサップ,じっくりと溜めながら進んでいく。2番手はニシキダイジン,そのすぐ後にマークするようにニシキダイジン,ジワジワと上がってきたスーパークリントン,フクイズミとだんだん密集してくる一団。
中間を過ぎたあたりでニシキダイジンが前に出たか? そのニシキダイジンをマークするかのようにカネサブラック,外からナリタボブサップとトモエパワー,内からスターエンジェル,スーパークリントンと先頭集団はさほど差はなし。第2障害下には先頭でスーパークリントンとニシキダイジンがほぼ同時に。その後にスターエンジェルとトモエパワー。
第2障害に最初に挑んだのはニシキダイジン。一腰目で半分以上上げるなかなかのカカリそしてすぐに二腰目が入る。その後からスターエンジェル,こちらはさほど上がらず。その後各馬が続々と挑戦開始。フクイズミやカネサブラックも動く。先頭で障害を越えたのは何発もバイキをかけながらジリジリと少しずつ登坂を続けたニシキダイジン。そこから5秒ほど離れてカネサブラック,下り坂の勢いを利用して一気にニシキダイジンとの差を詰める。3番手に来たのはなんと第2障害を一番最後に仕掛けたはずのナリタボブサップ。第2障害1トンを一腰で上げきるという神がかり的な登坂を披露して直線入り。
先頭を行く並走2頭が相次いでストップ,ナリタボブサップが並びかけたかと思うと残り35mで一気に先頭へ。しかし,残り25mあたりで今度はボブサップがストップ。立て直して再度進むも残り20mを切ったところで再度ストップ。2棟並んだニシキダイジンとカネサブラックが迫ってくる。その後ろにはいつの間にかフクイズミ。残り15mでカネサブラックがストップ。残り10mでナリタボブサップがストップし今度はニシキダイジンが先頭に,ゆっくりながらもジワジワと歩を進める。そこに再度立て直したナリタボブサップが並びかけようとするも,ソリの手前が入線したところで痛恨のストップ。結局粘り強く歩いたニシキダイジンが先頭でゴールイン。ニシキダイジンの半馬身後ろを追いかけていたカネサブラックが2着。ナリタボブサップは3着まで。フクイズミ4着。離れた5着にトモエパワー。

勝ったニシキダイジン。道中先行から第2障害を先頭で仕掛け,何発も腰を入れなおしながら障害越え,直線もじっくり粘り強く歩き通して激戦を制しました。決して派手さは無いものの「我慢強さ」を感じさせる走りでカネサブラック,ナリタボブサップとの競り合いを制しました。もちろん騎乗騎手中唯一のばんえい記念ジョッキー藤野騎手の腕もあったでしょう。お見事でした。
一番人気に推されていたカネサブラックは惜しい2着。第1障害を降りたあたりでは先頭集団にいましたが,道中は他馬を先に行かせるような感じで控え,第2障害下にたどり着いたのはニシキダイジンが第2障害への登坂を開始した後でした。結果論でいえば道中のちょっとした位置取りの差が勝敗を分けたのかもしれません。
今回ある意味勝ち馬以上のパフォーマンスを見せたのがナリタボブサップ。これまで1トンの重量を引いて第2障害を一腰でこなした馬は恐らく初めてではないかと思います(これについては後日別エントリで書くかも)。今期は結局重賞勝ちは叶いませんでしたが,来シーズンはさらに凄味を増した「巨大戦艦」が同期カネサブラックから主役の座を奪取する年となるか?
4着フクイズミはやっぱり障害で苦戦しましたが,山を降りた後はさすがの末脚,見せ場は十分作りました。4連覇に挑んだトモエパワーは結局5着まで。-25Kgの馬体減が影響したのか? 西謙一騎手のばんえい記念デビューはほろ苦いものになってしまいましたが,来年のばんえい記念での捲土重来に期待。
そして,忘れてはいけないのはタケタカラニシキ。当日の馬体重は996Kg。「自分の体重よりも重い荷物を引いて」見事完走を果たしました。「最後まで諦めないという,もうひとつのばんえい記念を見せたい」という安部騎手の当日コメントも泣かせます。

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March 28, 2010

ばんえい記念(展望)

多忙につき予想印のみ

◎カネサブラック
○トモエパワー
▲ニシキダイジン
△スーパークリントン

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March 12, 2010

イレネー記念(展望)

今週末の重賞は明け3歳伝統の一戦イレネー記念。
ばんえい十勝公式サイトでは「最優秀新人賞」というコピーを使っていますが,言いえて妙な表現ですね。ばんえいでは世代別重賞で一番格式が高いのは,ダービーではなくこのイレネー記念。「大臣賞(ばんえい記念)は何度も挑戦できる。だから一度しか挑戦できないイレネー記念をより勝ちたい」という生産者さんもいらっしゃるぐらいです。

目下3連勝中。前走若駒特別でもトップハンデをものともせず快勝したテンマデトドケの勢いに対抗できる馬がいるのかというのが第一のポイントになりそうですが。正直なところいないんじゃないかという気がします(苦笑) ただ,このイレネー記念。古くはウンカイにヨコハマボーイという翌年の三冠馬となる馬が圧倒的な一番人気を集めながら負けていたり,昨年も三冠に挑んだホクショウバンクが3着に敗れるなど,定量戦の割には人気馬が負けている印象があるレース。それだけに,絶対視するのもちょっと怖いかも。馬単で買うにしても裏目は一応押さえておきたいかも。
逆転候補はというと,格的にはヤングチャンピオンシップ勝ちのホクショウバトルが筆頭でしょうが,前走第2障害を降りてからが今一つだったのはハンデの問題か,それとも今時期の重めの馬場があっていないとみるべきか。前走の内容的には3着だった釧路産駒特別勝ちでヤングチャンピオンシップ4着のトレジャーハンターの方が良かったような気がします。リーディング首位爆走中の鈴木恵介騎手に戻るのも好材料。また,軽馬場での実績が目立っていたミタコトナイですが,前走は最後止まったもののいい末脚を使っての2着といいところを見せました。また,スピード抜群のミスタートカチ。これまで着外に敗れたのは十勝産駒特別(7着)のみという安定感。ナナカマド賞2着もあるし決して侮れないと思います。
あと,穴っぽいところでは紅一点ツジノコウフクヒメ。あくまで第2障害次第ではありますが,バレンタインカップで重い荷物でもしっかり歩けるところを見せました。「乗り替わりの」大口騎手の起用も不気味。

◎テンマデトドケ
○トレジャーハンター
▲ミタコトナイ
△ミスタートカチ
注ツジノコウフクヒメ

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March 04, 2010

チャンピオンカップ(結果)

チャンピオンカップはカネサブラックが勝利。これで今季重賞5勝目となりました。

レース当日朝に多少の降雪があったものの,馬場水分は2.8%とやや重めのコンディション。スタートから第1障害を降りたあたりでまずはライデンロックが先行。その後にカネサブラックなど。フクイズミは後方から。その後,ライデンロックは多少控える感じ。ライデンロック,エンジュオウカン,そしてライデンロックの3頭がペースを作りながら進んでいくが,後続もそれほど離れず。エンジュオウカンを先頭に各馬第2障害下へ。
第2障害に最初に挑んだのはエンジュオウカン,一腰目では上げきれず。エンジュオウカンが止まったのを見て各馬一斉に仕掛けを開始。その中でもライデンロックとカネサブラックのカカリがよく,一腰で障害越えを果たし,直線へ。その後で一腰目で天板に前脚をかけた後に二腰目が入ったオレワスゴイとワタシハキレイズキが差なく3,4番手。その直後にフクイズミ。エンジュオウカンは障害で苦戦。
先頭を行くのはライデンロックだが残り40mあたりでストップ。代わってカネサブラックが奪首。ライデンロックを交わしてオレワスゴイとフクイズミ。しかしオレワスゴイも残り30mぐらいでストップ,フクイズミが2番手に浮上。残り20mを切ったあたりからカネサブラックの脚色が鈍り,フクイズミとの差が縮み始める。そのまま捉えることができるかと思いきや,残り12mあたりでフクイズミが前のめりになって膝をついてしまう。カネサブラックはゴール板上で一度ストップするも難なく立て直してそのまま先頭でゴールイン。2着争いは直線何度か止まって抜きつ抜かれつしていたライデンロックとオレワスゴイ。結局僅差でライデンロックに軍配。4着に膝折りから立て直したフクイズミ,5着エンジュオウカン。

勝ったカネサブラック。道中では逃げ馬を先にいかせて好位キープ,第2障害を2番手グループで仕掛けてきっちりまとめ,そのまま押し切るというこの馬の勝ちパターン。観ていて安心できるレースぶりです,本当に強い。これで今季重賞5勝目。1シーズンでの重賞5勝はこれまでスーパーペガサスやダイヤテンリユウが達成していますが,シーズン重賞6勝となると調べた限りばんえい競馬では達成した馬はいないですね。今回は「主役」として臨むことになるばんえい記念での走りに期待が高まります。
2着ライデンロック。5着に敗れたとはいえ見せ場十分でアッといわせた昨年同様,今年もいいレースでした。来シーズンの古馬重賞戦線が楽しみになりそう。3着オレワスゴイも一時の不振から完全に脱却した感じ。こちらも来シーズンが楽しみです。4着フクイズミは先頭を狙える脚色で迫っていただけにあそこでのアクシデントが悔やまれます。ばんえい記念初挑戦を表明しています,立て直してもらいたいです。エンジュオウカンは二腰目が全然入りませんでした。結果論で見れば仕掛けを遅らせて一腰で上げたヒロインズカップの時の乗り方の方が……というようにも思えますが。「カネサブラックに勝ちにいく」ならカネサブラックよりも前に障害を降りるのが必須でしょうから。

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February 26, 2010

チャンピオンカップ(展望)

今週の重賞はばんえい競馬名物,重賞競走勝ち馬同士の対決チャンピオンカップ。
とはいえ,古馬重賞をカネサブラックとフクイズミが勝ちまくったせいで,メンバー的にはちょっと薄い感じになってしまいました。

ということでカネサブラックとフクイズミの2強対決という図式になろうかと思います。安定感いう意味では昨年のこのレースの勝ち馬でもあるカネサブラックの方が上。連覇の可能性はかなり高いと思います。
「2強」の一角を崩しそうな馬となると,うーん。昨年見せ場十分であっといわせたライデンロック,障害巧者のエンジュオウカンの前残りを狙うか,ワタシハスゴイ,ユーファンタジーあたりの軽量差し馬を狙うか。いずれにしても,2強を外して馬券を買うのはかなり無理がありそうな気がします。

展開としては,いってなんぼのライデンロックにワタシハキレイズキがレースを引っ張るでしょう。第2障害次第のオレワスゴイも早めに障害に仕掛けたいので前目でしょうか? ただ,重量と馬場状態を考えるとそれほど速い展開にはならない。カネサブラックはこの重量なら悪くても二腰で第二障害を上げられるはず。(最近はあまり出ませんが)ヒザ折り癖があるだけに,他馬が仕掛けるのを待ってジックリと溜めるでしょう。フクイズミはカネサブラックをマークでいくのでしょうか?

◎カネサブラック
○フクイズミ
▲エンジュオウカン
△ワタシハスゴイ

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February 17, 2010

バレンタインカップ(結果)

明け3歳牝馬限定の重賞バレンタインカップはダイリンビューティが勝利。

水分量2.3%とかなり乾いた馬場状態。レースのスタートから第1障害を先頭で降りたのはスーパートップヒメ。続いてホクショウシャネル。その後にメンコイワタシ等が一団で。障害中間を過ぎたあたりでスーパートップヒメ、ホクショウシャネル、メンコイワタシ、ダイリンビューティ等がさほど差なく第2障害へと向かう。
第2障害をまず仕掛けたのはホクショウシャネル、スーパートップヒメ、メンコイワタシの3頭。中でもホクショウシャネルのカカリが良く一腰で障害を上げ、そのまま直線へ。メンコイワタシは一腰目で上げられず。スーパートップヒメは一腰で前脚を天板にかけたものの、そこからちょっと時間がかかり気味。それらを交わしたのは後から第2障害に仕掛けたダイリンビューティ。ホクショウシャネルから4秒ほど遅れて直線入り。少し離れてスーパートップヒメが3番手。その後アオノラブチャン、ツジノコウフクヒメと続く。
前を行く2頭ではダイリンビューティの方が脚色が上、ジリジリと差が詰まり始める。残り15mでホクショウシャネルがストップ、ダイリンビューティが先頭を奪う。しかしここからダイリンビューティの脚色が急に鈍り始める。立て直したホクショウシャネルが差を詰めると、今度はダイリンビューティが残り10mを切ったところでストップ。再度ホクショウシャネルが先頭へ。これで終わりかと思われたが、ゴール板にソリの前がかかったあたりでホクショウシャネルが痛恨もストップ。それを交わしたダイリンビューティが1着でゴールイン。ホクショウシャネル2着。3番手はツジノコウフクヒメ、以下アオノラブチャンにスーパートップヒメと続く。
勝ったダイリンビューティ。この日の馬体重904Kgと小さな身体ですがオープンで牡馬相手に戦ったりヤングチャンピオンシップ牝馬最先着を果たす等、牝馬の中では屈指の実力馬。1万人気に見事に応えました。石狩市早坂末光さんの生産馬ということで、石狩管内産駒の重賞勝ちは久々、おそらくムサシヒメ以来ではないかと思います。そして、小林長吉調教師は重賞初制覇。ファンサービスに熱心で馬運車に乗って全国を飛び回る姿に頭が下がります。本当におめでとうございます。
2着はホクショウシャネル。スンナリ障害を越えた時には楽勝かとも思いましたが、直線で2度のストップが悔やまれます。軽馬場でやりたかったでしょうね。3着ツジノコウフクヒメは直線いい感じで上がってきました。来シーズンに向けて期待が高まりそうです。

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February 12, 2010

バレンタインカップ(展望)

今週末の重賞は明け3歳牝馬限定のバレンタインカップ。

実績でいえばメンバー中唯一の5勝馬ホクショウシャネルとヤングチャンピオンシップ牝馬最先着,白菊賞勝ちのダイリンビューティが人気を分けあうことになりそうですが,はたして。
ホクショウシャネル,8月に行われた牝馬限定の特別戦いちい賞では第2障害でひっかかってシンガリ負け。10月の白菊賞でもゴール手前でパッタリ止まって3着と,どうも特別戦での走りが今一つなのが気がかり。気性的にムラがあるのかなあ。軽馬場でなら意外と楽勝しちゃうんじゃないかという気もしますが,軸馬とするにはちょっと危うい印象もあります。そういう意味ではダイリンビューティの方が「連複の軸」としては買いやすいとは思います。母はオークス2着のヤマノビューティでその全姉ヤマノルビーはオークス馬と血統的な素地は十分。
その他の出走馬では。いちい賞勝ちのメンコイワタシや南北海道産駒特別勝ちのアオノラブチャンと特別戦での実績がある馬もいますし,1月になって障害中間にハロー掛けをするようになってから好走が続いているシークレットライヴとシルクロードなども面白そう。9月デビューながら着実にクラスを上げてきたツジノコウフクの半妹ツジノコウフクヒメに同じく8月デビューのスーパートップヒメも,底を見せていなくて怖い存在。馬券的には面白い一戦となりそうです。

◎ ダイリンビューティ
○ シークレットライヴ
▲ スーパートップヒメ
△ ツジノコウフクヒメ

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February 02, 2010

ヒロインズカップ(結果)

冬の女王決定戦ヒロインズカップはエンジュオウカンが勝ってカーネーションカップに続く古馬牝馬重賞連覇となりました。

馬場水分は2.7%とかなり重め。レースはスタートから第一障害を降りたところでニシキエース、ワタシハスゴイ、エンジュオウカンあたりが先行。その後はスルスルとトカチプリティーが上がってくる。障害中間辺りでトカチプリティーが先行。それを見ながらエンジュオウカン、ニシキユウにギャンブラークインあたりが二番手グループを形成。フクイズミは後方から。第2障害下へはトカチプリティー、ギャンブラークイン、エメラルドあたりがほぼ同時に到達。
障害への挑戦はギャンブラークインとトカチプリティーが同時に動き、直後エメラルドも動き出す。しかしどの馬も一腰目では上げられず。続いて動いたのはニシキユウとペガサスプリティー。そしてさらにその後に動いたエンジュオウカンが抜群の登坂を見せて一気に障害を上げる。そしてそのまま独走態勢へ。かなり差が開いた2番手でニシキユウ、その後程なくワタシハスゴイ、エメラルド、トカチプリティー、ギャンブラークインと続いていく。第2障害で膝折りしてしまったフクイズミはさらに後ろ。
先頭を行くエンジュオウカンは終始余裕の足取り。終いの甘さも出ることなく余裕のゴールインで結局は2着に14秒以上の差をつける大楽勝。2着争いは先を行くニシキユウを残り10mでワタシハスゴイが交わして先着、3着ニシキユウ。鬼脚で突っ込んできたフクイズミが4着でトカチプリティー5着。

勝ったエンジュオウカン。最大の勝因は770Kgとこの馬の実力に比して恵まれたハンデだと思いますが、第2障害のカカリは本当に見事でした。道中も好位キープでうまくいけたと思います。自分的には未だスピードにまかせてぶっ飛ばしていた頃のレースっぷりの方が印象に残っているのですが、今ではある程度スローな展開になった方が向いているんでしょうね。懸念されたゴール直前での電池切れも無かったし、鈴木恵介騎手の好騎乗だったと思います。月末にはチャンピオンカップでカネサブラック等との対戦が待っています。オークス&ダービーを連覇し世代最強と謳われた女傑の復活に期待です。
2着はワタシハスゴイ。小さい身体ながらも本当に末脚はしっかりしています。3着ニシキユウ。単勝8番人気と低評価でしたが、今季はグランプリ4着もありますしこの着順は納得です。1番人気のフクイズミは第2障害で膝折りしてしまい結局4着。ただ、第2障害で隣枠のニシキユウがヨレたのが若干影響したのかもしれません。トップハンデ800Kgにも関わらず相変わらずの末脚ですね。チャンピオンカップでは当然勝ち負けが期待できます。逃げたトカチプリティーは障害で手間取り5着。この馬的にはもっと軽い馬場の方がよかったのかな。

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January 29, 2010

ヒロインズカップ(展望)

今週末の重賞は古馬女王決定戦、ヒロインズカップ。出走10頭全馬が重賞ウイナーという豪華な顔ぶれになりました。1月9日の開催から開催前日に1~2障害の中間でもハロー掛けを行うことになったのですが、これによってかなり力の要る馬場となっている様子。重賞で荷物が重くなるだけに、この馬場がレースにどう影響を及ぼすか?

個人的に注目しているのは昨年の3歳牝馬三冠馬で昨年このレース3着のニシキエース。正月に行われた天馬賞は勝ち馬と1.4秒差の4着。前走も自己条件の特別戦で勝利と、一時期の不振から完全に復活したという印象。760Kgとハンデにも恵まれました。ここで古馬陣を下して牝馬戦線の世代交代を印象づけたいところ。
実力最右翼のフクイズミは800Kgのトップハンデを課せられました。当然条件的には楽ではありませんが、この馬自体800Kgは慣れた重量。今の重い馬場もこの馬には有利に働くでしょう。他馬が障害で苦戦するようならあっさり楽勝の可能性も。
昨年の覇者トカチプリティーは10歳になりましたが、まだオープン二番手クラスで勝ち負けできる実力を持っています。先行力を活かしてヒロインズカップ4勝目を狙いたい。春の牝馬重賞カーネーションカップ勝ちのエンジュオウカンは770Kgとハンデに恵まれていますが、最近どうもまた他コースよりも重いんじゃないかという懸念のある1枠に入ったのがどう出るか。近走オープン一番手が相手のレースが続いているギャンブラークインは着順的には着外が続くもののタイム差ではさほど負けていない。相手が楽になったここでは当然ながら勝ち負けの期待がかかります。また、今の馬場だと先行馬が軒並みスタミナ切れを起こすことも否めない、となると第2障害のデキ次第にはなるが末脚の確実な軽量ワタシハスゴイ等も馬券的には狙って面白そうな感じ。

レース展開を考えてみると。他馬はやっぱりフクイズミを意識することになるでしょう。そしてフクイズミなら800Kgの荷物なら二腰で上げられるはず。勝ちを意識するならフクイズミよりも前でレースを進め、障害にも先にかかりたい。ギャンブラークインとトカチプリティーが先手を取る形になるでしょうか。ただ、今の馬場では道中うまく息を入れて行かないと障害を降りてからのスタミナに大きく影響する。個人的には藤野騎手の乗り方に注目したいと思います。


◎ ニシキエース
○ フクイズミ
▲ ギャンブラークイン
△ エンジュオウカン

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